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CNET Japan ブログ

Amebaで開始された首相官邸ブログに異和感を感じる。

2009/11/04 22:48
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プロフィール

殿岡良美

幻の博覧会「世界都市博覧会」で、インターネットを応用した公共イベント企画をプロデュースしたことが、ネットでの活動の出発点でした。しかし結果はご存知の通り。あるいはその未完の記憶が満ち足りない思いを私に残してしまったのか、ネットという愛すべきも、摩訶不思議で捉えようのないものに惹かれ続けてきました。リアルとネットが激しい火花を上げている今日。CNETでは、あらゆる前提や先入観にとらわれない視点から、BigBang的なIT論を展開したいと考えています。
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首相官邸ブログが、なんとサイバーエージェントのアメブロで開始されたというニュースには、大変に驚いた。サイトを見ると、鳩山首相の画像の右下に、通常の芸能人のブログのように、Powered by Amebaの文字が。政府機関が一民間企業のサービスに「Powered」されていると公言することなど、自分としてはあり得ないことだと思う。さらに下の方には「他の」芸能人たちのブログへのリンクが、並んでいる。最初はメールマガジンの転載権を得たアメーバ側の「勇み足」かと思ったが、どうもネット上に流れるサイバー側のリリースを見ると

 首相官邸ブログでは、当面は「鳩山内閣メールマガジン」のコンテンツをもとに、鳩山由紀夫総理大臣を始め、各省の大臣や見識者、メールマガジン編集部による記事を掲載する。現時点では、これまでのメールマガジンの内容を引用した記事が掲載されている

 

とされているから、まず公式ブログと考えて間違いないように思えるし、今後の発表でそうでないのなら、注記を明記すべきである。

言うまでもなく首相官邸は、れっきとした日本の政府機関である。その政府機関が、go.jpなどの政府関係ドメインも使わず、一私企業であるアメーバを間借りして開始される意味は一体なんだろうか。自民党小泉政権時のメールマガジンが運営に高額 のコストを計上していたことと比較して、明らかに低コストであることを評価する声や、アメーバの技術力と「勢い」を評価する声、鳩山首相や官邸がネットへの情報開示に前向きであることを評価する声もあるが、それのみでは判断にバランスを欠く。実にもったいないというか、残念な事態だと思う。せめて公式のドメインを獲得してからスタートするべきだった。独自ドメインを取得してから、クラウドやBlogのホストサービスを利用することもできたはずである。官邸関係者は、世界が日本の政府機関の公式サイトとして閲覧するシーンを果たしてリアルに想像しておられたろうか。 

さらに、民間企業にしてみれば、首相官邸のブログを運営することは、多大なる宣伝効果となって跳ね返る。 極端な話、タダで貸しても、首相官邸ブログをホスティングしたい企業はいくらでもいるのに、その利益がもたらされる先として、アメーバを選んだ理由は何か。金額はともかく、公正に情報開示した上で公開入札すべき案件ではなかったのか。これは随意契約なのか。どういう観点でアメーバが選ばれたのか。官邸および民主党は、経緯について説明をするべきである。

現在、公職選挙法の改正、ネット解禁に向けて熱心に努力しておられる民主党の政治家がおられるだけに、こうしたことで、その空気に水をかけるようなことにならなければよいがと危惧する。そういう意味でも、状況に関する正式なコメントが出され、あらためて「正式」なブログへのリニュアルが早急にされることを望む。もちろん、そうした正式な流れにおいて、アメーバであれどこであれ、技術協力をする企業が現れることは、結構なことである。 

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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