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そこには絶対にやってはいけない接続がある。-----携帯電話でSecondLifeに接続した男のスリラー

2007/07/09 18:30
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プロフィール

殿岡良美

幻の博覧会「世界都市博覧会」で、インターネットを応用した公共イベント企画をプロデュースしたことが、ネットでの活動の出発点でした。しかし結果はご存知の通り。あるいはその未完の記憶が満ち足りない思いを私に残してしまったのか、ネットという愛すべきも、摩訶不思議で捉えようのないものに惹かれ続けてきました。リアルとネットが激しい火花を上げている今日。CNETでは、あらゆる前提や先入観にとらわれない視点から、BigBang的なIT論を展開したいと考えています。
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最近、Second Lifeについて話してくれという機会が増えた。私如きでいいのかという問題はあるが、とりあえず近くでやっているのはお前だけだから来いというような話が結構ある。そうは言っても、某所の土地をレンタルして始めたのが今年の5月で、まだ2ケ月程度の話。大して難しい話はできないが、それでもいいというところについては、話をしてまわった。

ところが、SLの出張デモというのは、なかなか難しい。デジハリさんやBarTubeのような機材が揃っているところや、せめてうちの事務所にでも来てくれればどうにかなるのだけれど、どうしてもこちらでやってくれとか、特定の会場が先に指定されているとイタイ。SLのデモをやるには、すんなりネットが繋がるだけでは駄目で、特定ポートが閉じている環境でできないのがまず1つ目。マシンはご存知のように専用ソフトが必要な上に、ビデオカードの能力が要求されるので、先様のマシンでちょっと・・というわけにもいかない。ノートPCを持っていくのはいいが、先日ノートPCに外部プロジェクターを繋ぐとどうしてもSLのクライアントソフトがクラッシュしてしまい、止むを得ずプロジェクターを使わずに回りに集まってもらった。トホホである。

それでも何とかネット環境だけでもあればまだいいのだが、先日大学のOB会関連で頼まれた会員制倶楽部の会場では何とも大変な目にあった。事前の依頼者との打ち合わせでは、光回線と、無線LANが完備されていますよとのことで、じゃあ問題ないだろうとそこに決めたのだが、実施の1週間前にテストに行くと、無線LANが繋がらない。認証のパスワードがわからないというのだ。散々手を回してようやく調べてもらったが、今度は一変、やはり部外者には接続させられないという。これは事務方の使用を想定しており、たとえ会員でも「部外者」には使用許可を出せないというのだ。今更それはないでしょうと散々押し問答をしたが、埒が明かない。会場は会期が迫っているのでもう変更できない。ってか主催者はどうしてもその会場で経営者層にSLを見せたいのである。というわけで、残された手段はモバイルのみ。

とは言っても、ネットサーフィンを見せるわけではない。SLである。WILLCOM程度では話にならない。auのPacketWINが受信最大2.4Mbpsということで、これを使うことにした。日常時折使用している接続方式である。それでも、試してみると、カーソルを押してからアバターが動き出すまでに、タイムラグがある。おまけに止まるまでにもタイムラグがある。僕のアバターは、止まりきれずに壁にぶつかったり、反対に忘れた頃に動き出したり。そもそも、混んでいるSIMではもはや動かない。事前にテストした段階でもうトホホの100乗であり、止めたくなった。それでも慣れてくると、まあ何とか動かせないわけでもない。先日のクラッシュの経験に懲りて、会場には車でわざわざデスクトップを持って行った。

で、まごつきながらも何とかセミナーは盛況のうちに終わり、ほっと一息。主催者が通信料を気にしてくれたが、まあPacketWINは0.1円/パケット。(パケット定額にしているがこれは対象外である)今までどんなに使っても、月額で20,000円を超えたことはない。SLがいくら重いと言っても、まあいいとこ1時間のセミナーで5,000円くらいだろと軽く考えていた。今月は、延べでその前の1ケ所を含めて3時間くらいはデモをしているから、それで15,000円くらいか。

ところが、無事にOB会関連のデモが終わった数日後、auから電話がかかってきた。あれ?通信料の催促か?またうっかり払い忘れていたかなあと思ったが、留守電に入っている声が緊迫感がある。

「今月のパケット料金についてお知らせしたいことがありますので至急電話下さい」

何だろうと思ってかけてみると、電話の向こうで女性はなかなか用件を言わない。

「今月のデータ通信料がかなり高額になっておりまして・・・ご存知でしょうか?」

う?

頭の中をセミナーのことがよぎる。やはりかなりの金額になったか。それにしてもわざわざ知らせてくるというのは・・こちらも声が緊迫する。

「おいくらでしょうか?」

「あの・・・・」

おいおい口ごもるなよ。早く言ってくれ。

「250万・・・・・」

「はあああああああああああ?(卒倒しそうな状態)あ、あああのののの・・に・・にひ・・」

「・・・・・パケットです・・」

っておい!パケットかい!そうだろ、そうだろ、おかしいと思ったんだ。あるわけないだろ、あるわけない。大体、変なところで言葉を止めるな!君と吉本漫才をしている時間はないのだ。

「X万円になります」(Xの中は辛うじて1桁でした)

うー。痛い、痛いい。痛いことは痛い。講演料なんてすずめの涙。通信料でふっとぶどころか諸経費入れれば赤字である。赤字ではあるが、と思い立った。わざわざ沈痛な、お通夜のような声で言ってくるほどの金額かというと微妙なところである。何よりも実に心臓に悪い。
その重々しい演出が、私に円とパケットの混同という、四次元的狂乱をもたらしたのだ、そうだ、auが悪い!

「で、何なんですか?こちらはわかりましたというしかないんでしょう?」とか、「文句を言っても下がらないでしょう?」とか、(あの会場が悪いんだ、大体)「一体いくら以上になると、こうして電話をかけてこられるんですか?」とか、哀れな担当の女性に「絡んで」しまった。それによれば、特にいくら以上になったら、告知するとか言うルールはないそうだが、おそらくパケット通信を意識しないで使ってしまい、高額になって後から払う払わないとか揉めるケースもあるのだろうと推測する。

後から、auのサイトを見たら、「※ パケット通信料が高額となる場合、一時的に回線を止める場合があります。 」と書いてあった。こいつはこんな調子で使い続けたら、月額100万円以上でも使いかねない危ない奴だと思われたのでしょうね。

ここで、体験的警告。皆様、絶対にSecondLifeをパケット従量方式のモバイル通信でやってはいけません。どんなことがあっても避けてください。大変なことになります。特にパケット従量は、じっとサイトを見たりメールを見たりしている分には、その時間パケットが流れないので、お得な通信方式なのですが、SLでは致命的です。何しろ画面では始終「何か」が起きていますし、通りがかりの罪もない可愛い女性アバターが視界を横切っていきます。振り返ればやはりそこで風景が変わります。右を見ても左を見ても、パケットが流れます(キャッシュも多少はするとは言え、だ)。殺人的な通信料になるのはすぐであり、一家離散も招きかねません。

どんなことがあっても、どんなことがあっても読者諸兄は、どんな重要な人物に依頼されても、パケット従量のモバイルでSecondLifeをやらないでください。あるいは通信料は実費で請求するぞと事前に脅しをかけてください。とにかくやめてくださいねってば、悪いこと言わんから。

※私以外にこんな無茶なことする奴はたぶんいないと思うけど。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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