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「携帯電話の番号登録機能が使える銀行員は50%」という怪説は本当か。トンデモか。

2007/03/10 19:21
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プロフィール

殿岡良美

幻の博覧会「世界都市博覧会」で、インターネットを応用した公共イベント企画をプロデュースしたことが、ネットでの活動の出発点でした。しかし結果はご存知の通り。あるいはその未完の記憶が満ち足りない思いを私に残してしまったのか、ネットという愛すべきも、摩訶不思議で捉えようのないものに惹かれ続けてきました。リアルとネットが激しい火花を上げている今日。CNETでは、あらゆる前提や先入観にとらわれない視点から、BigBang的なIT論を展開したいと考えています。
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古くからの友人は大手の都市銀行を渡り歩いた、いわゆる世間的にはエリートである。この友人と先日町で待ち合わせをしたのだが、驚いたことがあった。彼の携帯の番号はここ何年も変わっていなくて、僕のものもそうである。それなのに、待ち合わせの時間について何度か電話した僕に対して、まったくコールバックしなかった彼が、着信記録を見ながら言ったことには

「一体誰からの電話かと思ったよ」

え?え?・・・・

「お前、俺の携帯の番号登録していないの?何年も前から同じなのに」

「登録できないから」

「?????はああ?登録できないってどういう意味?」

「番号を登録する方法がわからない」

彼によると、携帯のアドレス帳に知人の番号を登録する方法がずっとわからないので、使ったことがないと言う。う、嘘だろ。こっちの声が上ずってくる。

「だ、だって俺に電話くれることあるでしょ?あれって・・どうやって電話してるの?手帳か何か見てるのか?」

「え?名刺を見てかけてるよ」

「毎回?」

「毎回」

聞くところによれば、家族以外には、携帯電話をかける用事も、かかってくることもほとんどないので、それで用が足りると言い張る。しかし、どう考えても名刺フォルダーをごそごそ探して、名刺を見ながらダイヤルするなどという方法に不自由を感じないのか。馬鹿じゃなかろかというこちらの失望の視線をよそに、彼はそれで不自由はないと言って譲らない。それだけではなく、恐るべきことを言い出した。「彼の回り」の銀行員は、ほとんどが携帯電話のアドレス帳機能など使えないというのだ。ちなみに彼は40代後半。文科系だが、ある程度名の知れた大学を出ている。確かに機械オンチであることは知っているが、そこまでひどいとは思わなかった。その上、自分の同僚も殆ど同じような状況だと言うのだ。どう思いますか。

そんな馬鹿なことがあるか、お前の周りには機械オンチが集合しているんだろうという僕の突込みにも、いや、お前は銀行員というものを知らないのだ、40代の平均的な銀行員にとって、携帯電話の活用スキルなんてそんな程度のものだと主張して譲らない。

お前がおかしいだけだ、いやみんなそうだと堂々巡りの果てに、むきになった僕は、「じゃあ、言ってみろ。お前と同じ世代の銀行員の何パーセントくらいが、携帯電話のアドレス帳を使わないで生活していると思ってるんだ?何パーセントだよ」と彼を問い詰めた。しばらく考えてから彼が言った数字は驚愕の数字だった。

「50%」

!!!

じゃあ、携帯のメールを使っているのはどうだと聞くと

!!!!!!

「30%」

よく言った、それなら俺のブログでアンケートをとってやる。そんな数字があるものかと言うと、お前のブログを読むような銀行員は「特殊な銀行員」だから調査しても信頼できないなどと屁理屈を言う。うーん。それでも敢えて聞く。このブログを読んでいる銀行員の皆さん、どう思いますか?

妻の父は70代で、ご多分に漏れず携帯電話は苦手だけれど、それでも番号の登録機能くらいは普通に使っている。番号登録も使うことの出来ない、40代ビジネスマンという存在に、僕はついぞお目にかかったことがない。それとも彼の言うことが正しくて、銀行員の皆さんには、携帯電話のアドレス帳を使わずに連絡するという恐るべき知られざる実態があるのか。銀行員、あるいは金融関係の皆さん、僕がおかしいのか、彼がおかしいのかどっちですか。どっちなんだい!

このあたりの話はトンデモの部類なのかもしれないけれど、正直なところ、昔からITに強い銀行員の方という者にあまりお会いしたことはない。もちろん、トレーディングをしている部署だとか、システム系だとか、そういう部署の方に会う機会はあまりないから、あくまで顧客対応や、法人営業の方達についての実感ではあるが。

インターネットが普及しはじめたときも、かなり後まで「セキュリティが」などと言って、行内にインターネットを乗り入れさせなかったことを僕は知っているし、銀行員の方の名刺に電子メールのアドレスが入っているのもあまり見たことがない。さらに、融資の案件の結果について、銀行員の方からメールで連絡をいただいたこともない。当たり前のように電話で連絡をくれと言われ、相手が外出中、あるいは電話をもらえばこちらが外出中でじりじりするといった状況は今でも続いている。

彼らは二言目には「セキュリティが」というけれど、一般企業の電子メールのやりとりだって、時には企業機密が絡む重要事項だって含まれる。それでも、電子署名だとか、暗号化だとか、しかるべき手段でセキュアな仕様を心がけているのだ。銀行の取り交わす情報だけが、格段に機密性が問われるという言い方も、どうなのかなと思うし、詰まるところITスキルに疎いための言い訳ではないのか。

そうした「周辺状況」を考えてみると、友人の言ったトンデモナイ数字も、あるいは驚きに値しないのかもしれないなどと思い、なんとも気持ちの悪い不安が頭を持たげてくる。

ここを読んでおられる金融関係の読者の方がおられたら、本当に聞いてみたいのである。もちろん、CNETを読みに来られるような方に、僕の友人のような方は皆無であろうが、あなたの周りはどうですか?と。自他共に認めるエリート行員の彼が銀行員としても特殊なら、今度会ったときに、手ひどく叱ってやりたいのだ。

「お前みたいなバンカーが、日本をダメにしたんだ!」と。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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