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進化するYahoo Search Technology

2004/05/26 18:50
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inoue

1998年からポータル会社のエンジニアリングのトップとして業界を見続けてきた井上俊一さんが、サーチエンジンの本質について考え、業界を取り巻く状況について独自のコメントを行います(このブログの更新は2004年5月31日で終了しました)。
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まずは現在Yahoo Search Technology(以下YST)で提供されている"Shortcuts"を見てもらいたい。

What are Yahoo! Shortcuts?, Yahoo Help

Yahoo! Search Shortcuts are special features designed to help you to find answers quickly. Click the title of a specific feature to learn more about it.

今日現在で20ものショートカットがある。空港のインフォメーションからガソリンの値段まで様々なショートカットが提供されている。

Yahooが検索エンジンを自社開発した理由, CNET Japan, 2004/5/24

この記事の中でMakhijani氏が語るソリューションは、これら多くのショートカットに現れているような気がする。ウェブページが莫大な数になった結果、通常のウェブサーチだけでユーザーの望み通りの情報を提供できていないこともある。

Yahooはユーザーの視点に立って一般的に知りたい情報はショートカットで提供したり他のサービスへ誘導する。

Makhijani氏が言うように、Googleは全てを自動化しようとしているのに対し、Yahooは必要な分野へ人を配置している。最終的にはユーザーのニーズに応えることが目的なのだが、そのアプローチの仕方が違うのだ。

もちろんサーチとのインテグレーション以前にYahooとして様々なサービスを展開しているわけだから、それらをサーチから誘導しない手はない。さらにYSTのショートカットでは外部へリンクを張る場合もある。要はユーザーのニーズに応えるサーチにしたいと、そのためには多少人間が入っても構わないという姿勢だ。

一方GoogleとしてはYahooのように様々なサービスを持たないことが強みだった訳で、ショートカットと言っても全てを外部へリンクしている。

Googleにも色々なショートカットが存在するので一度比較してみてはどうだろう。

Google Web Search Features, Google

なんとなくではあるが、ショートカットだけを見ても「Yahooの人間味 vs Googleの自動化」という構図が現れているように感じるのは私だけだろうか。

さらにMakhijani氏がInktomi, Fast, AltaVistaの統合について、

Vish: 見れば分かるように、Yahooの中でかつてGoogleが入っていた場所にはYSTが収まっています。また、人材面を見ても主要メンバーのほとんどがYahooに残っています。これは統合が上手く行った何よりの証拠です。

梅田: 競合に移った人はいない?

Vish: ええ。誰も。

と語っていることについて驚きを感じた。企業買収や統合合併と言った場合、お互いを理解できずにうまく組織が運営できなかったり、契約で縛られた期間がすぎると辞めていったりする例が多いが、Yahooの場合にはうまくいったようだ。

いくつか理由は考えられるが、まずはInktomi, Fast, AltaVistaともにサーチという共通言語を持っていたこと。異なる分野の会社同士が合併して相乗効果を期待しましょうというものとはちがう。さらにOvertureも統合の対象に入るが、この4社をまとめることによってGoogleという具体的な「敵」に対抗しようという目標が明確だったこと、などが挙げられるのではないかと思う。

後はYSTをYahoo Japanがいつ導入するのだろうか、というところに興味が行く。。。

-inoue

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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