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スポンサーリスティングは出会いの場

2004/05/21 22:38
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プロフィール

inoue

1998年からポータル会社のエンジニアリングのトップとして業界を見続けてきた井上俊一さんが、サーチエンジンの本質について考え、業界を取り巻く状況について独自のコメントを行います(このブログの更新は2004年5月31日で終了しました)。
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今日はGoogleのAdWordsやOvertureのスポンサードサーチなどのいわゆるスポンサーリスティングについて考えてみようと思う。

一番最初のエントリーでお話した通り、検索とはコミュニケーションのきっかけを作るものだ。最終的にユーザーはどこかのページへ飛んでいき、そのサイトにメールしたり、電話したり、直接あったり、何かものを買ったりする。(もちろん単に読み物を読んでおしまいということもある。)

スポンサーリスティングの本質はコミュニティーだと思うが、それは私はサーチエンジンを「ユーザーと広告主が出会う場」ととらえているからだ。

もちろん先鞭をつけたのはOvertureであるが、その仕組みを真のコミュニティーにまで発展させたのはGoogleである。GoogleのAdWordsはクレジットカードさえあれば誰でも簡単に広告が出せる。インターネット上でのコミュニティーの特徴とは、仕組みさえ用意すれば勝手に利用者が増える、コンテンツが増えるということである。

この場合、コンテンツとは大量のAdWords広告である。AdWords以前はインターネットに広告を出すにはどこかの代理店に接触するか、広告出稿したいメディアに直接コンタクトするしかなかった。それがウェブからクレジットカード一枚でポンと広告が出せるようになった。

当然、全く関係ないキーワードにターゲットして広告を出すようなことはGoogleでもOvertureでも出来ないので、ここでも関連性(Relevancy)がキーとなる。関連性の高い広告はユーザーにとっても貴重な情報元となりうる。ランダムに出るようなバナーとは大違いの価値を持っている。

スポンサーリスティングはオークション

私の感覚ではスポンサーリスティングに一番近い仕組みはeBayやYahoo! Auctionなどのオークションの仕組みである。オークションは非常にニッチな興味対象の集まりで成り立っている。例えばある人には全く興味のないようなおもちゃの「ミニカー」が別の人達の間で高値で売買される。そんなものがゴマンと詰まっているのがオークションである。

スポンサーリスティングも一緒だ。ある人には全く興味のないキーワードに関連するものを売っている人がいる。キーワードはそれこそ十人十色であるといった通り、色々なキーワードで検索するユーザーがいる一方で色々なキーワードを買う広告主がいるのである。

試しに適当に思いついた言葉でスポンサーリスティングが出るかどうか試してみると面白いゲームになる。

そこで私が思うに、eBayやYahoo! Auctionでオークションの検索やカテゴリの中でスポンサーリスティングのような広告を売れば同じように売れるだろう。広告は本来のビジネス(手数料収入)とは違うため、オークション企業にとってはなかなか踏み込みづらい部分ではある。しかし、ターゲットされたユーザーが集まる場所としてはスポンサーリスティングとの相性は抜群に良い。

もちろんウェブサーチというニーズはなくならないので全てのパイ(広告主)がオークションサイトに流れるというわけではないが、オークションには本業の仲介業以外にもスポンサーリスティングのポテンシャルを感じる。

Googleがオークションをやることもあるかも?

オークションとはインターネットの特徴をフルに活かしたキラーアプリケーションであるので、もしかしたらその全く逆が起こるかもしれない。つまりGoogleがオークションをやるという可能性も少しはあるのかも知れない。

最近のGoogleの動きを見ていると検索以外にも様々なベータバージョンのアプリケーションを発表している。GMail, Froogle, Google News, Orkutなど色々ある。一つの試みとして検索の切り口から捉えたオークションのあり方のような試みをしていてもおかしくないだろう。

もちろん、オークションは検索と違って非常にstickyなサービスなのですぐにeBayのライバルになるというようなことは想像できないが。。。Googleのエンジニアに与えられた25%の自由時間を使って誰かが作っていてもおかしくないだろう。

-inoue

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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