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AmazonがA9のベータ版を開始

2004/04/16 17:49
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inoue

1998年からポータル会社のエンジニアリングのトップとして業界を見続けてきた井上俊一さんが、サーチエンジンの本質について考え、業界を取り巻く状況について独自のコメントを行います(このブログの更新は2004年5月31日で終了しました)。
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Amazonの子会社であるA9がついにベータ版のサービスを開始した。

アマゾン、ウェブ検索ツール「A9」ベータ版をひそかに公開, CNET Japan, 2004/4/15

Amazon.comは、待望の検索エンジンのテストバージョンをひそかに始動させた。同社はこの新しいウェブナビゲーションツールで、業界大手のGoogleやYahooに挑戦する構えだ。...

ここでまずA9をご存じない方のためにA9.comに出ている会社概要を見ていただこう。

A9.com

A9.com, Inc. researches and builds innovative technologies to improve search experience for e-commerce applications. A separately branded and operated subsidiary of Amazon.com, Inc., A9.com opened its Palo Alto, California, doors in October 2003. A9.com’s technology will power search on Amazon.com and other web sites.

A9は「ECのサーチ体験を改善するためのイノベーションを創造する」ことが目的のAmazon.comの小会社であり2003年10月に開設された。

A9を立ち上げたときの記事はオリジナルのエッセンシャル・サーチエンジンの記事である「ショッピングサーチの未来」でも取り上げたのでそちらも是非参考にして欲しい。

ベータ版を使ってみて

まずはユーザーとして使ってみよう。とにかくいつでもそうだが、自分で使うところから私は始める。

トップページはいたってシンプルだ。基本的にサーチボックスがあるだけ。しかし、サーチボックスの下に

Search History

Sign in to view your search history.

とある。どうやらログインをするとサーチ履歴を管理してくれるようだ。ログインに必要なアカウントとパスワードはAmazon.comと共通になっている。

試しにgolfと入れてみた。結果は3つのカラムから構成される。サーチ結果の見せ方としては新しい。

  1. Web Results: GoogleのWebサーチ結果
  2. Book Results: Amazonの書籍サーチ結果
  3. Search History: サーチした履歴

正直な感想を言うと「拍子抜け」だ。確かにナビゲーションは新しく、機能の組み合わせも新しいが、要素技術は既存のものばかりだ。しかもデフォルトがGoogleのウェブサーチではないか。

私はてっきりFroogleのAmazon版を期待していた。それもAmazon独自のやり方で当然Froogleの上を行くものを狙っているのだと期待していたのだ。そもそもA9はGoogle対策として始めたプロジェクトではなかったか?それがGoogleのWebサーチデフォルトでしかもAdWordsまで出しているのだから、話にならない。

7 Reasons to Use A9.com

気を取り直してA9.comと使う7つの理由を見てみよう。

  1. Search Inside the Book™
  2. Adjustable Columns
  3. URL Short Cuts
  4. Search History
  5. Click History
  6. Site Info
  7. Web Search

この中で新しい機能としては "Search History""Click History" だろう。

Search History は Webサーチ結果をクリックした場合いつクリックしたのかを表示してくれる。過去にA9で検索しそのサイトを見た記録として残っているのだ。例えば "PGATOUR.COM"を前にクリックしたことがある場合には下のように表示される。

PGATOUR.COM

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[ Clicked 2 minutes ago ] http://www.golfweb.com/ - 81k

この機能のユーザーメリットはどれほどか定かでない。自分自身の使い方を想定してもあまりぴんと来ない機能だ。どのサイトを見たかはブラウザ自身の履歴があるのでそちらで十分だろう。

この機能は、「A9側がどのユーザーが何のクエリーで検索し何を押したのかを記録しておく」ということろに意味があるのだと思う。Amazon.comではクリック履歴を色々な形で表示しているが、A9の方でも履歴を使って将来的にパーソナラズやリコメンデーションをしたいのだと思う。

"Search History"の方は単純に自分が入れたキーワードが記録されるということになる。これもどちらかというとユーザーメリットよりA9側の理由によるところが大きいと思ってしまう。

もちろん、このような情報を蓄積することによって将来的にすばらしくユーザーメリットのあるサービスにつなげていくのが目的であろう。現状では、単に記録を残してどう使うか思案している、ように感じられる。

他にもツールバーなどがあるが盛りだくさんになってしまうのでまた次回に掘り下げてみよう。

-inoue

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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