イントロダクション
今日から縁あってCNETでブログを書くことになった。元々個人でエッセンシャル・サーチエンジンというブログを書いているが、それをCNETの山岸編集長が気に入ってくれたのがきっかけである。
エッセンシャル・サーチエンジンを読んでいてくれた方も中にはいると思うが、そちらはそちらで続けるつもりなので今後ともよろしくお願いします。せっかくエッセンシャル・サーチエンジンが認知され始めた頃なので、山岸さんに無理をお願いして「エッセンシャル・サーチエンジン」という同タイトルで書かせていただくことにしました。この場を借りてお礼を言いたいと思います。
さてこのブログのテーマですが、「サーチエンジンを中心にインターネットの本質を探る」のが目的である。サーチエンジンだけでなく、インターネットとは本質的に何なのかを技術的・ビジネス的に書いて行きたいと思っている。
ブログなので私見が多分に入ります。現在井上が考えるインターネットとはこういうもんだ、と言う風に理解してください。また「そもそもブログとは」いうような話も取り上げようと思う。異論・反論・同意なんでも大歓迎(ただし、記名でお願いします。匿名のコメントは削除させて頂きます)。
インターネットの本質とは
私が今のところ考えているインターネットの本質はコミュニケーションの手段である。
インターネット上でもっとも使われているアプリケーションは何だかご存知だろうか?それはEメールだ。歴史的にもTCP/IP上に乗るアプリケーションとしてEメールはWWWよりずっと早く登場しているし、何より皆さんご自身の生活を考えてもメールを見ない日はないのではないだろうか?特にCNET読者にはいないと思う。
メールの特徴は非同期通信であると言うことである。電話のようにお互いに同じ時間を共有しなくてもコミュニケーションが取れる、時差、距離などほとんど無関係のコミュニケーション手段だ。
もちろん、非同期通信であることのメリット、デメリットの両方がある。メールだけでは仕事は出来ないのは事実だが、メールがない環境と言うものももはや考えられない。それ位人々の生活に溶け込んでいる。
携帯メールも含めメールアドレスを知らない人、メールアドレスを持っていない人とは疎遠になっていくのが現代社会ではないかと思う。
そして、メールの次に使われているインターネット(WWW)のサービスがサーチだ。このサーチに関して少しづつ仕組みやビジネス面の興味深い部分を書いて行こうと思う。
なお、「インターネット=WWW」ではないが、一般の人の認識ではインターネットとWWWが同義語の場合が多いし文脈上も理解可能なので、私の文章でもWWWの代わりにインターネットと書く場合が多いと思う。
エンジニアの人で気になる人もいるかも知れないが、その辺の細かい部分は許して下さい。教科書ではなくブログですので:)実は私自身もエンジニアなので言葉の定義には非常にうるさいのだが、管理職を経験してその辺はゆるくなってきた。
では簡単だが、今日はこの辺りにして具体的な話は次回以降していきたいと思う。なんと言っても話題の尽きないサーチエンジン業界なので、この連載も調子よく続けて行くように頑張ります!
-inoue