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2045年へのブレストドライブ

2006/11/04 08:46
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ギートステイト制作日誌

2045年の日本を社会学や情報技術といった視点から描き出すプロジェクト「ギートステイト」。批評家の東浩紀氏、エンジニアの鈴木健氏、小説家の桜坂洋氏の3人が「未来」の制作過程をお伝えします(このブログの更新は2007年1月4日で終了しました)。
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鈴木健です。

今日は、カリフォルニアの青い空の下、2045年についてブレストしたというお話です。

先日、ウノウの山田進太郎さんとうちの会社のメンバーで、はてなUSAに出張オフィスにいってきました。せっかくなので休日を利用して、モントレーまでブレストドライブに行ってきました。よく開発合宿や研究会の合宿などをするのですが、合宿にいくまでの車の中のほうが面白いことが多いです。今回はドライブのほうだけを目的にして、モントレーではほとんど観光をせずに議論をするというハードなドライブでした。

メンバーは、はてなの近藤さん、田中さん、ウノウの山田さん、CNETブログでおなじみのインフォテリアの江島さん、縁人の洛西さん、松田さん、クリエイティブ・コモンズ・ジャパンの野口さん、サルガッソーの吉江さん、福盛さん、森田さん、そしてぼくです。

行きのテーマは、「2008年のビリオンダラーサービス」は何かというものでした。いろいろ面白いアイデアがでましたが、もしかしたらメンバーの誰かがホントにサービスをつくるかもしれないので、秘密にしておきましょう。

帰りのテーマが、「2045年の社会はどうなってるか」というものでした。車が3台に分かれたので、各車でブレストをして、着いたら発表会をして競うことにしました。

それでは、山田カーから発表していきましょう。2045年には無線によるアドホックネットワークが著しく発達し、PCや各種ユビキタスデバイスがP2Pでつながることによって、インターネットが現在ほど集中型でなくなり、分散型にシフトしていくそうです。それから、いまは週休5日制ですが、週休4日制になるだろうという予測がありました。山田さんにいわせると、現在は国民の休日や有給休暇をいれると実質週休4日なので、2045年には実質週休3日になるだろうとのことです。また、いまの20代はとてつもなく携帯を打つのがはやいですが、40年後には彼らは60代になります。そこで、新しいインターフェイスにもはやついていけないこの世代は、やはりおやじになっても、すごいスピードで携帯を打っているのではないだろうかという予測がありました。

次に、江島カーです。2045年にはGoogle Earthがリアルタイムになり、宇宙からリアルタイムに下界を覗くことができるようになります。そこで、みんなで同じ動きをして楽しむ世界規模でのマスゲームのようなイベントが行われるのではないかという予測です。また、実世界へのオーバーレイを行うためには、やはりドラゴンボールのようにスカウターを使うのがよく、みんなスカウターをつけています(ほんとでしょうか)。目はスカウターで覆われていますが、監視カメラなどから個人情報を身を守るため、ムスリムのように鼻から下は布でかくしています。最近だと、人に会う前にその人の名前をググって調べておくという人が増えていますが、ライフログが著しく普及しているので、過去のプロフィールや評判を消したい人たちがたくさんいます。データそのものを消すことは難しいので、より見せたい情報をSEOで上位にランキングさせるための業者が人気を博します。Googleで100ページ目に表示されるデータはないのも同然ですからね。

最後に、近藤カーです。ぼくもこの車に乗っていました。2045年には、3D空間でありとあらゆることが学習できるようになっています。ぼくが10年前から構想しているハイパーマップというサービスがありますが、それのちょうど3D版のような感じですね。Second Lifeにはすでに歴史上の飛行機を集めた博物館ができあがりつつあるようですが、3D空間に歴史上のすべての出来事が再現されているわけです。さらに100万個を超えるミニゲームが組み込まれており、自由に遊ぶことができます。例えば、戦国時代について勉強するときに、関が原の合戦にタイムスリップして、実際に徳川家康に話を聞きにいくことができます。その上、関が原の合戦のシミュレーションゲームをして、歴史のIFを体験できます。数学であればユークリッドやガウスが、物理であればニュートンやアインシュタインが直接概念を教えてくれます。過去については、CGM的にデータを蓄積していきますが、このシステムが稼動してから未来は、ライフログによって自動的に歴史としてアーカイブされていきます。百科事典は紙の時代の知の王様として構想されたものです。wikipediaは確かにすばらしいプロジェクトですが、コンピュータとインターネットの可能性のごく最初の例でしかありません。映画技術が発明されたときに、人々は舞台の上の演劇を撮影しました。映画のための脚本やズームアップやカメラアングルなどの映画の技法が発達するのはだいぶ後のことです。2045年には、今とはまったく異なった知の集積の仕方ができあがっているかもしれません。

 

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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