お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

CNET Japan ブログ

意外とイケてるMSFT?--ブログをめぐって

2005/01/27 23:26
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

翻訳記事デスク

CNET Japanで取りあげた海外記事を中心に、その日の出来事が1分間でわかるサマリーをご用意しました(このブログの更新は2005年7月29日で終了しました)。
ブログ管理

最近のエントリー

 今日掲載した記事のなかに、Robert Scobleの名前が出てくるものがあったので、ついでに記しておこうと思う。いや、大した話ではない(どちらかといえば、知ったかぶりの類だ)。あのMicrosoftが実は--ことブログに限っていえば、案外とイケているんじゃないか、ということだ。

 Fortune誌(いつも余所の媒体の話ばかりで申し訳ない)の新年号(1月24日号)が、「今年注目のITトレンドベスト10」みたいな特集を載せていた。そのトップがブログで合計6ページものスペースを割いている。「Why There's No Escaping The Blog」というタイトルのこの記事は、「クスリにも毒にもなるブログと、企業はどうお付き合いすればいいんでしょうか」と、かい摘んでいうとそういう内容なのだが、この冒頭でMicrosoftが米国で12月に始めたMSN Spaceにまつわるある逸話が出てくる。それは、こんな話だ。

 遅まきながら、われわれも・・・と考えたMicrosoftが12月1日にMSN Spacesを公開した。と、その直後から批判的なコメントが登場し始め、おかしな検閲フィルターを使ってるんじゃないか、というBoingBoingのXeni JardinのログがあのDan Gillmorのブログで紹介されたあたりから、すっかりMicrosoftの手には負えない状態になった。

 そこで、これまでのMicrosoftなら、単なるかすり傷と受け流す「会社らしい」対応をとっていたのだろうが、今回はちょっと違った。つまり、毒を以て毒を制すではないが、自前のブロガーをたてて、この混乱状態に対応した("But this time Microsoft deployed one of its important voices to talk back: not Bill Gates or Steve Ballmer, but Robert Scoble."と原文にはある)

そんなことで、この「自前のブロガー」というのが冒頭で触れたRobert Scobleである。"deployed"というとなんだか社命で動いているようだが、実際のところはこの人物がブログに書く内容を会社側が許容している、といったところか。

 いずれにしても、このScoble氏、入社から2年にも満たない一兵卒(役目はソフトウェア・エバンジェリスト)で、だから尚更なのだろうが、恐れを知らないというか、わりと好きに書いているようで、このMSN Spaces立ち上げの際にも、自らのブログで、「あんなもの、私には使えない」(原文では"MSN Spaces isn't the blogging service for me")とBoingBoingの批判に同意した・・・とFortuneの記事にはそう書かれている。ちなみに、"Scobleizer"という名前が付いているこのブログ、実際にのぞいてみると、確かにUserlandのradioを使っている。

 さて。
 肝心なのは、こういうブログが公開され、有名になっていることからくる勤め先への影響で、この記事では"Scobleizer has given the Microsoft monolith something it has long lacked: an approachable human face."(「Scobleizerによって、Microsoftという巨大な組織に長い間欠けていたもの--近付きやすい人間らしい相手が現れた」くらいの意味か)とし、またScoble本人の"I get comments on my blog saying, 'I didn't like Microsoft before, but at least they're listening to us'."(「私のブログには『これまでMicrosoftが好きになれなかったけれど、少なくとも連中がオレたちの言うことに耳を貸している(ことは分かった)』というコメントが付いている」の意)という発言も載せている。

 さらに、Scobleの"The blog is the best relationship generator you've ever seen"という考えにBill Gatesも賛成だそうで、"People see them (public blos like Scobleizer) as a reflection of an open, communicative culture that isn't afraid to be self-critical."というコメントも添えている。

 ちなみに、Gatesのブログに関するこのコメントは単なるリップサービスではないようで、実際に今月の初めから中旬にかけて、GIZMODOという有名(だそう)なブログが4回に分けてGatesのインタビューを載せた(そのなかの一部については、ここで日本語訳が読める)。ブログサイトのからのインタビューに応じた影響力のあるCEOというのは、他にあまり聞いたことがない。

 いずれにしても、このScobleizerのようなものを放置しておける寛容さというのは、特に大企業ではなかなかお目にかかれないと態度ではなかろうかと、そんなふうに感じた。無論お国柄の違いはあるにせよ。

 なお、日本のMSN Spaceでは、開始時の「目玉」だった古川亨氏のブログが12月以降止まっているようだが--特に「コクテール堂」という豆屋等々を採り上げたコーヒー道楽の話に感銘を受けた(?)筆者としては、一日も早い復活を密かに楽しみにしていたりもする--、代わりにというわけでもないのだろうが、今度は平井康文氏のブログが10日ほど前からはじまっている。こういう立場の人たちが、それなりの間隔でブログを書き続けている、という事実のほうがScobleizerなどよりもよほど大したことのようにも思えるのだが・・・。

・・・というふうなことを、この記事の掲載準備を進めつつ、ふと思った次第。

(編集子H.S.)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
運営事務局に問題を報告

最新ブログエントリー