今日はまず、インテルの大組織再編のニュースが駆けめぐりました。
メモリやプロセッサなどの製品別ではなく、今後成長が見込めるプラットフォーム別に医療、モバイル、エンタープライズ、家電、販売チャネルの5つの事業部門に再編されたことが特徴です。この再編により、市場のニーズに対する予想と対応を迅速に行って、成長機会を逃さないようにすることが狙いです。
たしかに、2004年は遅れに遅れたPentium 4/4GHzの製造を最終的に断念したり、同様に大画面テレビ用チップを投入してテレビ市場に新規参入することを断念したりするなど、インテルにとってはけっしてよい年とは言えませんでしたし、将来の成長も懸念されました。
今回の大再編は、2005年5月の株主総会において正式に次期5代目CEOに就任する予定になっている現社長Paul Otelliniによる経営改革策の第一歩と言えるかもしれません。今後、こうした手腕がどう実を結び評価されていくか見物です。
また、このインテルとHewlett-Packard(HP)が共同開発したItaniumベースのIntegrityサーバ製品が、新チップの採用や4つめのOSのサポート、同一マシン上で複数のタスクを走らせる新しいオプションなど、一連の機能強化を図ったことも発表されています。HPでは、「Itanium関連の売上は2004年に10億ドルを上回っており、Itaniumサーバの出荷台数は年末までにPA-RISCプロセッサベースのサーバに匹敵するようになる」としているので注目されます。
こうした大企業の話に比べると小粒ですが、Streamloadという会社がついに10Gバイトまで利用できるオンラインストレージサービスを無料で提供し始めたそうです。GoogleのGmailが発表されて以来、各種オンラインサービスの容量アップはすごい勢いで進んでいますね。
「10Gバイト無料」といえば、日本でも2004年3月から正式に始まった「HAKOBAKO」というオンラインストレージサービス(高速通信モードは有料)がありましたが、残念ながら2005年1月24日で全サービスを終了するそうです。こうしたビジネスは中小企業では難しいのでしょうか……