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オンライン広告、次のフェーズへ?

2004/11/19 23:49
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CNET Japanで取りあげた海外記事を中心に、その日の出来事が1分間でわかるサマリーをご用意しました(このブログの更新は2005年7月29日で終了しました)。
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 今日はまず、検索広告などで絶好調に思えたGoogleが、先行きの成長鈍化を示唆したという話題がありました。オンライン広告業界全般の売上が過去最高になりそうとの見通しが出されたばかりで、一見不可解にも思えたこのニュース。さすがのGoogleでも倍々ゲームで伸び続けるわけにはいかないのか、という素直な感想を抱きましたが、実はそれに加えてもう1つ、業界全般の流れに起因する点もあるようです。

 最近のBusinessWeek誌(アジア版11月22日号)で、オンライン広告(主に米国市場)の動向を取りあげた特集が組まれていました。このなかに、ウェブでのブランド広告の盛り上がりが著しいという指摘があり、その例として自動車メーカーのFordが新車発売時に、AOL、MSN、Yahooという3大ポータルサイトの広告枠を同時に24時間買い切ったという話が紹介されています。

 この結果、あわせて約5000万人のユーザーがFordの広告を目にし、同社のウェブサイトには1秒あたり3000のアクセスがあったのだそうです。なお同社では、この広告キャンペーンの効果について、当初3カ月間の売上が6%ジャンプしたと分析しているようです。

 いずれにせよ、こうしたかつてはテレビ(主要3大ネットワーク)を舞台に展開されていたような「Roadblock」といわれる手法が、マスメディアとして成熟しつつあるウェブでも使われるようになった結果、大手ポータルサイトの広告枠が大いに値上がりしていると、同誌の記事には書かれています。ちなみに、上記3大ポータルには米国市場全体の約70%のアクセスが集まっているとか。そして、これらのサイトにある比較的良い位置の広告枠は、1年ほど前まで24時間あたり10〜18万ドルで利用できていたのが、最近では30万ドルにもなっているとか(しかも、あまり良くない広告枠の抱き合わせさえ要求されたり、CNNなどのケーブルテレビ局では、テレビとウェブサイトの広告枠を抱き合わせ=ウェブを出しに使って、広告を販売している、とも書かれています)

 そのような次第で、いわゆる「勝者の1人勝ち」の典型のような状況が見られるなか、いわゆる「ブランド広告」への注目度が高くなっており、とりわけ動画を使ったものなどが大人気なのだそうです(この背景には無論ブロードバンドの普及の影響もあります)

 こうした状況をふまえると、現状では「ブランド広告」を一部で実験的に導入しているだけのGoogleが不利な立場に置かれることの理由がわかってきます。また、同社がMicrosoft(MSN)とYahooを特に意識しているという事実も、別の意味合いをもってくるかも知れません。

 さて、そうした立場に置かれたGoogleが、今後従来の検索関連広告以外にどんな新しい可能性を探していくのか?そう考えた時に、昨日のニュースで伝えられていたライバルのOvertureによるRSSを使った広告配信(の実験)という事柄が、あらためて思い浮かんできます。同記事中では「今のところは(そうした展開に向けた)テストはしていない」と答えているGoogleですが、RSSと親和性の高いブログの分野で大手のBloggerを買収しているのは周知の事実(なお同サイトでは、RSSではなく同様の役割を果たすAtomを採用していますが、以前には方針変更を検討中というニュースも伝えられていました)。同時に、RSSを広告配信のような目的に使うのもいかがなものか、という声も一方にあるため、「Don't be evil(悪いことはするな)」というモットーを掲げる同社としては、純粋派ユーザー(?)からこのあたりの理解をどう取りつけるかという点も、あるいは実現にむけたひとつの課題になるかもしれません。

 今日のニュースはざっとこんなところです。次回は月曜日となります。それでは良い週末を。

(翻訳記事デスク)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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