まずは今日のひと言:
「Steve(Jobs)の子どもたちはバッハやモーツアルトしか聴かないのかもしれないが、うちの子どもは『ファインディングニモ』を観たがる。だれが作ったのか知らないが、あれは素晴らしい映画だ」
AppleのSteve Jobsは以前「ビデオ版のiPodは出さないのか?」という趣旨の質問を受けて、「音楽であれば、何かしながらでも聞けるので、たくさんの曲を(iTunes Music Storeで)購入して(iPodで)何度も楽しむことになるが、映画(やテレビ番組)の場合はほとんどが一生に1、2回しか観ないだろう」というような理由をあげて、こうした製品を出すつもりがないと語ったことがあります。
それに対して、Portable Media Centersという、音楽だけでなく動画も再生できる製品をまもなく出そうとしているBill Gatesが口にした反論がこれ(この記事にトラックバックされた皆さんも、ほとんどがこのセリフに触れられているようです)。
旧盆の帰省や夏休みの行楽で大渋滞に巻き込まれたことも記憶に新しいお父さん方には、妙に切実な(?)この言い分。さらには、1度皮肉をかましておきながら、その後でJobsの映画を持ち上げてきちんとフォローしている--なにせ、よくも悪くも20数年来の知り合いですから--ところなど、実に気の利いたレトリック(?)と感じられ、思わずGatesに1枚座布団をあげたくなりました(どうせあげるなら、ジャパネットたかたの番組でよく流れている三洋電機製の『GORILLA』という「DVDビデオプレーヤー内蔵ポータブルDVDナビシステム」をあげたほうがいいのかしれませんが)
それとは別に、この場合のAppleのように圧倒的に有利な立場にある古株が新参者に対して何かケチをつけたりするのは、「金持ち、喧嘩せず」とでもいうのか、あまり得策ではないかなっと感じられたりもします・・・結局これも「そういうことを言わせたがっている」メディア側の問題なのかも知れません。何せ「火事と喧嘩は江戸の華」といったところがありますので(やれやれ...)
ところで、今週は新型iMacの発表もあり、またMSN MusicとWindows Media Player 10のリリースもあり、といったことで、両者(両社)に関連する記事を比較的多くあげる結果となりましたが、来週はさっそくIntelの開発者会議ということで、早くも焦点は次の話題に移ることになりそうです。
当サイトでも、先頃「ウィンテル帝国に黄信号」(?)といったようなコラムをあげていますが、その真偽の判断は明らかに時期尚早だとしても、同社の度重なる開発の遅れと、MicrosoftのLonghorn計画縮小が、これからの両社の業績に加えて、IT/家電業界全般にどういった影響を及ぼすのかは、非常に気にかかるところです。そうした点からも、勢いに乗るAMDに対して、Intelがデュアルコアチップの開発でも後塵を拝してしまうかどうかには注目が集まります。
今日の海外ニュースは、いつもはあまり取りあげることのないものまで、まだまだいろいろとありました、週末でもありざっとこんなところで切り上げます(あしからず)。それでは、また来週月曜日に。
(編集記事デスク)