今日もサンフランシスコからLinuxWorld Conference and Expoのニュースがたくさん届きました。複数のベンダが集うこうしたカンファレンスでは通常、初日に大きなニュースがたくさん出て、2日目以降はニュースの本数が次第に減っていく傾向にあります。しかし、LinuxWorldに限っては、そうはいかないようです。各ベンダのLinuxへの関心の高さがうかがえます。
まず、IBMのある幹部が、自社が保有する膨大な数の技術特許権を使って、Linuxに攻撃を加えることはしないと講演のなかで約束したというニュースをお届けしました。
偶然(?)にも同日、SCO Groupは当面は新たなLinux訴訟を起こさないつもりだと発言しています。
SCOが知的所有権を保有するUnixのコードがLinuxに含まれているとして、SCOに訴えられているIBMとしては、SCOにも特許を振りかざして権利を主張しないように同調を求めたいところなのでしょうか。
IBMからはもう1つ、今後の事業展望についてLinux関係のニュースがありました。
また、IntelはLinuxベンダ2社で自社のコンパイラが採用されたと発表しています。これまで開発ツールといえば、GCCが歴史的に優先されてきた経緯があるので、これは大きなステップと言えるでしょう。とはいえ、やはりRed Hatの説得には手こずっているようです。
Linux関連ニュース以外に今日目立ったのは、米連邦通信委員会(FCC)の動きです。TiVoを使ったファイル共有、IP通話に対する警察当局の通信傍受、携帯端末向け迷惑メールを規制の各項目について、FCCが判断を下しています。
なんでも、IP通話に対する通信傍受は「国家安全に勝る優先事項はない」ということのようですが、今のご時世にそう言われてしまうと、「プライバシーを侵害されかねない」などと誰も反論できなくなってしまいますね・・・
(翻訳記事担当)