お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

CNET Japan ブログ

浜の真砂は尽きるとも、世にセキュリティのネタは尽きまじ

2004/07/15 23:37
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

翻訳記事デスク

CNET Japanで取りあげた海外記事を中心に、その日の出来事が1分間でわかるサマリーをご用意しました(このブログの更新は2005年7月29日で終了しました)。
ブログ管理

最近のエントリー

 今日は朝からセキュリティ関連のニュースが並びました。

まず、昨日リリースになったWindowsのセキュリティパッチのなかに、深刻度が軽めに評価されていたものがあったという英国ZDnetの記事。要は、それ自体では「重要」に過ぎないけれども、最近は悪さをするプログラムなどが出回るのも早くなっており、あるいは最近目立ってきた「複合技」を使われてしまうと、たいへんなことにもつながりなりかねない・・・というような点を勘案して、ここはやはり「緊急」としておくべきだったのでは?ということでしょう。パッチをつくり、公開したからといって、それでほっとしているわけにはいかない。自社でつくった製品ですから文字通り「自分の蒔いた種」ではありますが、それにしても何ともたいへんな商売だという気がしてしまいます。まさに、MSの心配の種は尽きまじ。

 同じく英国のニュースで、仕事をクビになった仕返しでスパムによるDoS攻撃を仕掛けた少年が捕まった、というニュースもありました。送りつけたスパムの数は合わせておよそ500万通。毎秒100通もスパムを送れるツールがネット上に転がっているというのも、よくよく考えてみるとちょっと怖くなる話ですが、それにしても500万というのは実際どういった感じなんでしょうか。想像力かあるいは計算力が乏しく、皆目見当ももつきません。処理しても処理しても、次から次へとスパムが押し寄せてくる・・・まさにこれこそ浜の真砂か。

 続いては、「死んだふり」(あるいは「眠ったふり」)をするワームの話。ウイルス検知ソフトがスキャンしているとわかると、動作しなくなる仕掛けになっているのだそうです。まるで、森の奥で熊に遭遇したハイキング客のよう・・・などと暢気なことは言ってられない、新しい手合いのウイルスの登場です。こうした世界の方々は、本当にまあ、いろいろな手をよく考えつくものだと、これもまさに種は尽きまじ。

 もう1つ、大胆不敵にも公然と盗品のソースコードを売りに出すグループがネット上に現れた、というニュースもありました。暗号技術などを駆使しているため、安心してご注文くださいというだけでもかなりのものですが、さらに手許に無いものはどんなものでも手に入れて見せましょうというのですから、相当自分たちの技量(?)に自信を持っている様子。こうした輩に狙われる立場の人間にとっては、まさに心配の種が尽きまじ、といったところでしょうか。

 個人情報の漏洩については、日本でもしばらく前から大小さまざまな事件が起こっていますが、米国では先頃「家計簿ソフト」で有名なIntuitで顧客4万7000人分の情報が持ち出される事件が起こった、とのニュースが上がっていました。なんでも関係企業の事務所に強盗が押し入り、情報を保存したPCをそっくり持って行かれたとのことで、些かワイルドな手口もやはりお国柄、といったところでしょうか(関係ない?)

 その他の分野のニュースとしては、まずAMDがフラッシュメモリと64ビットチップのおかげで絶好調という決算のニュースがありました。一方、ネットワーク機器の分野も各社好調のようで、まずJuniperがそれを裏付けるような決算を報告しています。

 こうした業界の活況を生み出している通信事業者関連の話題では、AT&Tが電灯線(BPL)技術と無線接続技術を使ったネットアクセス実験を行う、という話題がありました。市内電話網を押さえるベビーベル各社を出し抜くための1つの手だそうです。「やれADSLが50Mbpsだ、いや光(ファイバ)でいっきに100Mbpsだ」というような状況の東京の街で暮らしていると、なかなかピンとこない類の話ですが、それでもコンセントにプラグを差すだけでどこからでもネットにつなげるというアイデアに、ちょっと惹かれるのは私だけでしょうか。

 無線通信分野では、昨日日本で3G(FOMA)/Wi-Fiハイブリッド端末を披露していたNTTドコモが、英国大手のBTなどと提携し、この技術の研究を進めるという話題もありました。ドコモにとっては可能な限り自社の3G網を使ってもらい、がんがんパケットを落とさせるほうが儲かるだろうに・・・というのが素人考えである、そのことへの自覚はありますが、こうした新しい動きの裏にはどんな事情があり、実際にどんな計算が働いているのかと、ちょっと気になるところです。

 IT業界と映画業界の連合団体が発足し、高品位ビデオ向けのコピー防止用技術の規格「AACS」をつくるという話題は、昨日すでに「予告編」のニュースが出ていたものですが、これも正式発表になりました。この取り組みがうまくいくと、一台のPCに保存しておいた映画を、家中のテレビから観られたりするようになるそうです。

 あともう1つ、今日最後に飛び込んできたニュースは--これもやはり「先取り予告編」ですが--、IM分野の大手3社の歩み寄りについてのものでした。AOL、Yahoo、MSNの各クライアントソフトが、MicrosoftのLive Communication Serverという企業向けIMシステムを「媒介」にして、相互乗り入れできるようになるとのこと。たとえ企業内に限られたことだとしても、それぞれのユーザーの利便性が高まるのは良いことといえるでしょうし、これまでの経緯を考えれば、予想外の驚くべきことといえるのかも知れません。しかしながら、裏を返せば、それだけ各社が単独では立ち行かなくなっていることを示すもの、との見方も成り立ちはしないでしょうか。少なくとも、ここ1カ月間にAOLYahooでそれぞれこの分野での後退が伝えられていることを考え合わせると、そのような穿った見方もあながち捨て切れません。

 今日の海外ニュースはざっとこんなところです。
明日はいったいどんなニュースが飛び込んでくるのでしょうか。
それでは、また明日に。

(翻訳記事デスク)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
運営事務局に問題を報告

最新ブログエントリー