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SNSを使って自分のウェブ成績表を作れるサービス「マイ・ウェブキャリア」が登場

2011/03/05 01:00
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プロフィール

外山 真智子

携帯電話関連のトピックをメインに、アメリカでのキャリアシステムやコンテンツ特性など、データやフィールドワークを基にレポートしていきます。 PDAやBookletPC、Kindleなどこちらで発売されているユビキタス端末なども、在住のNYを中心に紹介していきます。
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   第三者視点の評価基準「クレジットスコア」という概念
クレジットスコア」をご存知でしょうか。日本語で簡単に云うと、「お金の使い方偏差値」です。

携帯が欲しい、家を借りたい、車を買いたい、この仕事につきたい、素敵な彼と結婚したい。そんな時、アメリカではこの「クレジットスコア」が無ければ、例え今数億円のキャッシュを持っていたとしても目的を達成することは出来ません。

アメリカは非常に自由な国です。あらゆる人種が共存し、あらゆるコミュニティが存在し、異なる生活スタイルを認め合っています。様々な物事を「ひとつの物差し」では計れない国で重要な基準として採用されているのが「お金の使い方」です。

最近はPASMOやSUICAなどの電子マネーや、クレジットとポイントカードが一体化したカードが普及したお陰で、「カードで代金を払う」という習慣が浸透してきましたが、都心以外ではまだ対応店舗も少なく現金主義が主流です。

アメリカは完全な「カード社会」。特にニューヨークでは、デリ(コンビニの劣化版)でも椅子のない小さなカフェでもお祭りシーズンの出店でも全部カードで支払えます。
更にポイントカードという習慣もないせいか、日本の女性のような大きな長財布を持っている女性も少なく、小銭入れのないデザインのものも多いです。自分も名刺入れサイズの札挟みケースにカードとID、メトロカード(定期)、そしてチップ用の20ドルだけを入れて財布としていました。
おつりとして小銭がきても、チップとして残すかストリートパフォーマーや寄付を乞う人にあげます。電車に乗っていてパフォーマーが来ると、大体の人がポケットにたまった小銭をゴソゴソして差し出す。それが自然な光景です。

 ●クレジットスコアは信用度の基準を作るため国が作った存在

そもそも何故カードが浸透したのでしょう。理由は「使わなくてはならない状況」に於かれるからなのです。
クレジットスコアを上げていく為には、「クレジットヒストリー」を築かなくてはなりません。ヒストリーはもちろん、「きちんと返しているか」の他に、「使った金額」も採点に入ります。
例えばヒストリーに傷をつけない為に低額の買い物をして返済を繰り返していても、それはハイスコアには繋がっていきません。
満額近くを使ってそれを一括返済する。これを繰り返していくことでスコアがあがっていくのです。

携帯電話を買うだけでも最低1年、このスコアを堅実に貯めていってやっとデポジット(保証金)なしで購入することが出来ます。
日本では年収に応じてクレジットカードの利用限度が決まりますが、アメリカはこのヒストリーが良くないと金額を上げることが出来ません。最初は数百ドル、大体大学生になると同時に作成し、社会人になる頃にそのヒストリーを就職や限度額を上げるための基盤にしていきます。
国は「クレジットスコア」を基準として機能させる為、こういった「使わないといけない」状況を作り出すのです。

クレジットスコアに関しての説明が多くなってしまいましたが、今回はそのクレジットスコアに由来するアメリカならではの「ウェブ・クレジットスコア」という新しい概念のSNSをご紹介します。
もしかしたらIT力の新しい「基準」になってくるかもしれない新しいSNSです。

 ●「マイ・ウェブキャリア」が作るソーシャルネットワークの新しい使い方と位置づけ



マイ・ウェブキャリア」は簡単にいうと「SNS成績表」です。

Facebook,Twitter,LinkedIn,Google Juice
4つのネットワークを通じ、200のプロセスを踏み評価に繋げます。Facebookのアップデート状況だったりプロフィールの閲覧回数だったり
Linkdlを通して雇用状況なども評価対象となり、本家カードの「クレジットスコア」同様350点から850点の間で点数がはじき出されます。

前回の「映画「ソーシャルネットワーク」公開後のFacebookの行方」でも触れたように、日本ではオンラインでの個人の位置づけは「匿名」というのが主流ですが、FacebookやLinkedInを含め、米国では本名も雇用状況も丸出し、もちろん顔写真は一番自信のあるやつで!がメインストリームです。
就職の際もクレジットヒストリーはもちろん、IT・非IT関わらずの時にオンラインでのスクリーニング(人物像や危険度を計るためのチェック)が入ります。

これは「Socially Screening」と呼ばれ、2009年頃から主流となっており、日本でも一部の企業が取り入れていると聞いていますが、匿名がメインの日本のSNSの利用状況では、あまり効果を無さないような気もします。
(参考:2009年のNYタイムズ記事「SNSを応募者のスクリーニングに利用する企業が増加」)

オンラインだからといってTwitterでふざけたことばかり呟いているといざという時に痛い目にあったりする訳ですね。匿名だからと安心するなかれ、「メールアドレスで検索をかけられる」機能をオンにしている限り、ニックネームは何の意味もなしません。

 ●マイ・ウェブキャリアの使い方

ウェブ・キャリアに登録するには、「LinkedIn」「Facebook」「Twitter」全てに登録しておく必要があります。
それぞれのリンクの”Allow"にすると、自動でクローリングしてくれます。


クローリング中...

この間にページを閉じてはいけません。私は結構時間がかかっていたので途中で一度消してしまったら今もスキャン中になったままです…。
3つのスクリーニングが終わると"My Score"のタブに自分の点数が出ます。



上記画面はこの記事の参考元になったITジャーナリストJenniferのもの。
このスコアは、TwitterやFacebookでシェアすることが出来ます。(2011/3/4 Do you Need a credit report for your online life? by Jennifer Van Grove)

2月に開始されたこのサービスはまだBETA版ではありますが、1ヶ月で4000人のユーザを獲得。更にその新規会員の20%はその結果シェアのリンクから来ているとのこと。

SNSは履歴書や短時間の面接では見られない普段の人物象やコミュニケーション能力が見られる場所。
今後は就職や転職でこのシートの提出が必須になる日がくるかも?

とりあえず、早く自分の結果が出ないかな...

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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