Adamrocker氏、登場
プレゼンではデ部(アンドロイドの会 デベロッパーの部)代表として、開発者側からの視点で解説頂きました。
先ずは開発アプリである「Shimeji」とは、そしてShimeji開発から見たAndroidの可能性・将来性、そして日本のコミュニティという流れでプレゼンが進んでいきます。
Shimejiは、Android用の日本語(IME)アプリ。
?ポケベル入力まで備えた複数のソフトキーボード
?絵文字など他アプリとの連携が可能な"Mushroom""Candy"機能
?デザインを好きに変えられる"Skin"機能
?日本語の変換エンジン"Social IME"と提携しているので随時新語登場OK
というまさしく「iPhoneで出来ないこと」を強みとしているアプリです。
当日何度もキーワードとして上げられていた「オープンプラットフォーム」にふさわく、
?ソフトキーボード
┗ユーザが使いたいキーボードを選択できる
?Mushroom/Candy
┗アプリ同士が交流し、ユーザカスタマイズの幅を広げる
?Skin
┗自らデザインしたスキンもアップできる、共有できる
?Social IME
┗ユーザ参加型辞書
という、開発者-ユーザ、そしてアプリ同士が同じプラットフォームに居て、情報を行き来させるアプリ。
Androidの基本性質をしっかり受け継いだアプリ。だから、受け入れられるのでしょう。
日本、ニューヨークの携帯ユーザー
終盤のパネルディスカッションでは、「日本とニューヨークでのモバイルデバイスの使用風景に違いはあったのか?(今回NYに来て一瞥した感覚で)」という質問に対し、「日本ではスマートフォンを使っている人よりもガラ携を使っている人の方がよく携帯を楽しそうにいじっている。対しニューヨークではガラ携タイプ保持者はポケットに入れっぱなしで、スマートフォンを使用している人は常に手元に於いている印象」ということ。
日本では当然まだ「ガラ携」にコンテンツが集中しており、こちらには日本の「ガラパゴス携帯」に価するもの自体がなく、スマートフォンまたは最低限の機能しか無い端末で2極化しているというのも理由のひとつですが、使用するコンテンツの特性にもよるのでは、と個人的な意見ではあります。
米国ではMY SPACEにはじまり、Facebook,Twitterなど、SNSが普及している為、それらのサイトへのアクセスはインターネット接続を要しながらも「サイト閲覧」ではなく非常にアクティブな「コンテンツのひとつ」として捉えられています。
「コミュニケーション」を重視するアメリカ人のSNS利用率は、やはり巨大。
iphoneのText(日本でいうSMS)プランが、200通の次に2500通プランしか無いのからも分かるように、若い子だろうが、おっさんだろうが、携帯電話を通じた盛んなコミュニケーション土壌が既にある訳です。
米国のitune上位に、登場以来常にFacebook,Twitterのアプリが居座り続ける状況からも、「SNSがスマートフォンの普及に大きく貢献」。SNSユーザはスマートフォンを使う=スマートフォンユーザはSNSを使う、結果マメに携帯をチェックする、という連鎖行動が起き、「常に手元に携帯がある状況」というのが生まれる、というのもひとつかと思います。
アクセス環境の改善
いつでも、どこでも手軽にアクセス出来るのが最大の魅力の携帯電話ですが、NYでは致命的な欠点がありました。「電車の中で電波が無い」ということです。
土地の狭さから、マンハッタンでのメインの交通手段となる電車は全て「地下鉄」。しかしそこには電波が通じていません。しかし今年やっと、地下鉄でも電波が通じるようになります!
今こそ、ニューヨークで携帯電話の本領が発揮される時が来る!
日本発の親指族文化は、今、世界へ! (写真、8月15日付am NYより)
ということで、こういう↑ことを悶々と考えられるのもきっともう1人じゃない。NYアンドロイドの会「アンドロニー」 。
絶賛参加が楽しみです。