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モバイル広告費の大底上げになるか?【iAdまとめ】

2010/06/15 14:08
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プロフィール

外山 真智子

携帯電話関連のトピックをメインに、アメリカでのキャリアシステムやコンテンツ特性など、データやフィールドワークを基にレポートしていきます。 PDAやBookletPC、Kindleなどこちらで発売されているユビキタス端末なども、在住のNYを中心に紹介していきます。
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iAdに対する独占禁止法の適応可否が話題に上ってますね。
iPhone4以降、7月1日からリリースということで、実際目にしていないので何とも言えませんが、リリース前に概要をまとめときます。

iAdの特徴

?広告はアプリ、またはiTuneコンテンツに埋め込み型。つまり広告入った状態でDLするので、広告クリックでSafari開いて他サイトに飛ぶ必要なし。動画などのリッチコンテンツの再現も可能(FLASHなし)。⇒ユーザビリティ向上。時間の短縮&アプリコンテンツ最適化広告が展開できる。
?広告イメージが壁紙やアルバムに収納OK。⇒ふと日本の「きせかえツール」を思い出しました。この分野に関しては広告出稿初期メンバーに入っているChanelがどう展開するのか気になる。ブランド、ネームバリュ系に喜ばれそう。
?ローカルマーケティングでクーポンやバーコード展開が可能。⇒バーコード、クーポンはポテンシャルが高い。アプリでの前事例
?SNS、emailでのシェアが簡単⇒どういうカタチでのシェアになるかは未明。出稿側(広告内容・クオリティ)のハードルも上がる。

特に?の機能が入ってくると、広告評価(効果測定としての意味で)にアップル以外の媒体が軸として入ってくる訳なので、広告主の広告に対するマーケティングはより手間が掛かりますね。
でもそこもしっかりカバーされてました。

▼iAd広告主側が取得可能な情報

?インプレッション数 ?クリック数、CVR ?ページビュー、訪問ページ数 ?インタラクション ?広告別滞在時間 ?回覧者数 ?コンバーションとDL数

この情報がスタートから見られる環境が整っているというのは素晴らしい。
媒体も統一されてるから、ASPネットワークをウリにしている代理店なんかはやることなくなるんじゃないか、という気にもなってきますが・・・。

広告費は相場の10倍。マーケット価値を突き上げる存在に

下記がiAdのスターティングメンバー(広告出稿主)です。
AT&T, Best Buy, Campbell Soup Company, Chanel, Citi, DirecTV, GEICO, GE, JCPenney, Liberty Mutual Group, Nissan, Sears, State Farm, Target, Turner Broadcasting System, Unilever and The Walt Disney Studios.(計16社)

錚々たる面々。これはかなり高そう。
現在「既にiAdで2010年に6千万ドル売り上げを確保している」と発表しておりますが、単純に16で割ったら、1社あたり375万ドル@半期。

WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル)では、相場は100万ドルほどと予想。相場ピンキリのピンと比べたら10倍近いですね。。。
最高額は1000万ドル。アプリの中で動くものが特に高いようです。 もうこれだけの予算あったらショートフィルム一本作れるじゃないか!

なんだコレは...広告が 楽しみになってしまう

 

  • Appleのモバイルデバイスはただの端末ではなく、巨大なポータルへ

【App Storeからのダウンロード数は50億、ユーザーの平均アプリ使用時間は1日30分。登録アプリは20万以上。iPhoneにおける広告のインプレッションは1日で10億。】

こちらiPhone 4発表時にSteve Jobsが語ったiAdに関する補足情報ですが、この言い方、Apple社のモバイルデバイス全体(関連サイト、コンテンツ)が統一されて「ポータル」として機能してることを指してますよね。

例えばですが、携帯コンテンツのPRに関わっている方々、携帯電話のコンテンツ市場で最もインプレッションが高いとされていたdocomoのiMenuトップページの広告費と比べてみたらどうでしょう。マーケット(モバイル広告市場)の予算「底上げ」どころか、天井も突き抜けた訳ですね。

iPadやitouch、iphone from verizon(は未だだけど)によってキャリアという壁も突き破ってる訳ですから、技術やエンターテイメント要素だけではない。これがアップルデバイスが「革命児」とされる所以でもあると痛感します。

 

  • 2010年以降のモバイル広告市場は

今年1月に発表したJPMorganの調査資料では、モバイル広告の収益モデルはテキストメッセージがメインで、全体の26億ドルの88%にあたる23億ドルがテキストメッセージからのもの。他は1億7800ドルが検索結果から、1億4000ドルがディスプレイ広告からによるもの。

この調査結果が出た時点(2010年1月時点)での2010年度のモバイル広告市場の展望は、前年比45%増の38億ドル。内訳は32億ドルがSMS(テキスト)で、2億5300ドルがディスプレイ、3億2100ドルが検索からの収益と見ていました。

いずれもiPhone4,iAd発表前。この予想からどう動いた発表が2011年の1月に見られるのか楽しみです。

参考:2009年度の広告市場推移 (JPMorgan)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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