- ■日本では雑誌の電子書籍化がカギ
米国に続き、5月28日金曜日に世界9ヶ国でiPadが発売されましたね。
(日本/オーストラアリア/フランス/ドイツ/イタリア/スペイン/スイス/イギリス/カナダ)
念願の日本でもいよいよ発売。その場に居なかったのが残念ですが、記事などから熱狂ぶりが伝わってきます。
米CNETでももちろんトピックが上がっており、その中でも特に注目されているのは日本でした。
"iPad lands big in Japan, other foreign markets"
「iPad遂に日本上陸、他国市場の動向」(米国時間5月27日)
記事内では発売当日の様子に加え、日本に於けるiPadのポテンシャルを読んでいます。
日本の代表的な娯楽産業である漫画、雑誌、ゲームなどへの採用期待値が高いこと。
また、雑誌・特に週刊誌市場(記事内でも日本語の"Shukanshi"という用語を具体的に使用)が大きいことから、日本の雑誌が電子書籍化に成功したら、その時こそiPad需要が更に大きくなるであろうという予想をしています。
※(記事内で例に挙げられているVOGUE誌の電子雑誌リリース記事(日本語)
日本でのスマートフォン売り上げ1位(シェア72%)がiPhoneになったことからも、、電子書籍化成功の際には音楽媒体の悪夢再び、SONYを打ちのめすだろうとバッサリ。
- ■対応国の拡大が市場拡大に必須
しかし、そんなSONYにとっては面白くないエントリの真下には「SONY電
子書籍端末世界へ」という記事が並んでおります。
SONYの電子書籍端末"SONY'S READER"は、e-bookで既に日本国内で5億ドルを売上げており(2009年単体/野村ホールディングス調べ)、今後はKindleをライバルとして発売国を増やしていく方針のようです。
-Amazon Kindle:現在100ヶ国以上で対応
-SONY'S READER:現在8ヶ国対応
米国/カナダ/イギリス/フランス/ドイツ/オランダ/オーストリア/スイス(続いて日本/中国/オーストラリア/スペインに展開予定)
素材が多いだけに、書籍市場は動くと大きいですね。
- ■電子書籍としてのiPadは個人的には不便
ちなみにここNYでよく目にする電子書籍端末は断トツでKindleです。
次いでSONY、iPadは実は街で書籍を読んでる人にあまり出くわさない。
iPadでの新聞の読み易さは予想を超えたものだったのですが、3G版が売り切れ続きの割には街でiPadを使用してる人に遭遇しないのは、盗難防止もあるのでしょうが、「正直本を読むのにはちょっと重い」というすごく簡単な問題がある気がします。
ずっと持っていると手首凝ります。
Kindleの軽さを知ってしまうと、電子書籍端末として考えてどうしてもiPadは重い。
ただ仕事で使う持ち歩きPCに比べるとiPadの方が断然軽い。
個人的な用途目的が
【出先で長文メール、企画書確認などの用途>>>電子書籍】
という優先順位でしたので、iPad購入がベターだな、と考えてました。
が、A社勤務の友人からiPhoneの外付けキーボードがもうすぐ発売と聞きまして、気が変わってしまいました。
iPhone OSのバージョンアップに合わせてのBlue Tooth対応可能に。
ということでBlue Toothキーボードなら何でもOK?
もしかしてディスプレイもイケる?無くてもいいけど。軽いし。
今持っているiPhoneにプラスで3G契約料払わなくてOK?
じゃあいいや。iPhoneだけで。
と考える人は私だけでは無い筈。
iPadに次いでiPhone 4G、そしてOSバージョンアップ。
いずれのデバイスを購入しても、それはアップルの商品であることに変わりは無いのですが、それぞれのフィールドにあるたったひとつの製品に関連市場が左右されるとなると、何となく同社製品同士でもライバルのような感覚がありますね。
日付は確定していませんが、それぞれのリリースのタイミングを見ながら、またアップルの販売戦略手法を勉強させて頂きたいものです。