MetroやRibbonインターフェイスの採用、ARM版の追加、及びクライアントハイパーバイザの実装等が伝えられ、2月下旬にはコンシューマプレビューとしての一般公開もアナウンスされている次世代OS「Windows 8」ですが、同オペレーティングシステムを米VMwareによるType 2 ハイパーバイザ「VMware Fusion TP(テクノロジプレビュー)」にゲストOSとしてインストールしてみましたので、その概要等を簡単に纏めてみたいと思います(「VMware Fusion TP」のバージョンナンバは、今後の開発過程において正式に決定される事となります)。
「VMware Fusion TP」では、3月中旬にリリースされた「Technology Preview 1 Build 646683」の段階において「Windows 8 Consumer Preview」がゲストOSとして試験的にサポートされており、「New Virtual Machine Assistant」における「Operating System」ステップにて「Windows 8」を選択する事が可能となっています(Windows/Linuxベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Workstation TP」においても同様です)。
↑ゲストOSのタイプとして「Windows 8」を選択可能(クリックで拡大します)
また、(試験的サポートながらも)同梱されているゲストOS拡張機能「VMware Tools」をデバイスドライバとして組み込む事も可能となっており、同ツールのインストール後には、タイムシンクロナイズ、ダイナミックレゾリューション等の諸機能が利用可能となります(現時点では動作しない(或いは動作しても適切に機能しない)機能も確認されていますので、試用される場合には御注意下さい。尚、Windowsゲストに対する「VMware Tools」のインストレーションは、ウィザードを通じたGUIに対応しており、オートランが動作しない場合には、マウントされたイメージファイルに含まれる「setup.exe」を手動で実行する事によって、インストールプロセスを開始する事ができます)。
↑試験的サポートながらも「VMware Tools」をインストール可能(クリックで拡大します)
↑「VMware Fusion TP Build 646683」+「Windows 8 CP」+「Internet Explorer 10 CP」(クリックで拡大します)
尚、ParallelsによるType 2 ハイパーバイザ「Parallels Desktop 7 for Mac」においても「Windows 8 CP」に対する試験的な対応が進められており、3月上旬にリリースされた「Build 15055」より、「Parallels Wizard」を通じたダウンロード、インストールに対応しています。