米VMwareによるType 2 ハイパーバイザとして、Mac OS XをホストOSとする「VMware Fusion」が、米国時間12日付にて「OS X Mountain Lion」「Windows 8」世代に向けた新たなテクノロジプレビューを公開しました(Technology Preview Build 646683)。並行してWindows、Linuxホストのクライアントハイパーバイザ「VMware Workstation」もプレビュー版を公開していますが、当エントリでは「VMware Fusion TP 1 Build 646683」に絞って、リリースの概要等を簡単に纏めてみたいと思います(バージョンナンバは、今後の開発過程において正式に決定されます)。
この度リリースされたテクノロジプレビューでは、Apple、Microsoftによる次世代デスクトップオペレーティングシステム「OS X Mountain Lion DP」「Windows 8 CP」がゲストOSとして試験的にサポートされた他、米国VMware社のスタッフによる検証結果として、「Windows Server 8 Beta」のインストール確認も報告されています。また、その他の主な特徴として以下の項目等が示されています。
- パフォーマンス、及び機能性の向上等を主目的として、デフォルトの仮想ハードウェアのバージョンを「9」にアップグレード。仮想マシンのハードウェアバージョンは、セッティングエディタを通じたGUIにて変更可能(「Other」>「Compatibility」)
- 3Dグラフィックスを含むグラフィックス関連の改善。各種プラットフォーム、及びアプリケーションを対象として、グラフィックスのレンダリングにおける正確性を改善
- 主として「Ubuntu」、及び「OpenSUSE」の最新版等を対象として、グラフィックスにおけるデスクトップエクスペリエンスを向上(パフォーマンスの改善等)
- Mac OS X(ゲストOS)に向けた仮想マシンにおいて、ブートデバイスを変更可能に
- 仮想マシンにおけるパワーオペレーション(サスペンド、レジューム、ポーズ、リスタート等)を対象として、パフォーマンス、及び安定性を改善
- And many others...
当プレビュー版におけるシステム要件は、64bitプロセッサを搭載したApple製コンピュータ、ホストOSは「Mac OS X 10.6.8」以降(「OS X Lion」を含む)となっています。現時点において、ホストOSとしての「OS X Mountain Lion」には未対応ですので御注意下さい(一部では動作報告もありますが、リリースノートでは「未対応」とされています)。