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VirtualBox OVAをVMware仮想マシンとしてインポート

2011/04/25 03:00
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岸 大輔

「Mac OS X Trend Informations」では、Apple、Mac OS X、及び関連アプリケーション、テクノロジ(主に仮想化)等を中心とした各種の情報等をエントリしております。どうぞ宜しくお願い致します。
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VMware、VirtualBoxを中心として複数回に渡ってエントリしている「OVF(Open Virtualization Format)」関連の実践では、前々回のエントリ(2月下旬のエントリ)にて、デスクトップ仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox」における「OVA(Open Virtualization Format Archive)」パッケージへのエクスポートプロセス等を採り上げましたが、同パッケージのハンドリングにはVMwareによるO2V(OVF to VMX)/V2O(VMX to OVF)コンバートツール「VMware OVF Tool」も対応しています。今回は、「VirtualBox 4.0」にて書き出した「OVA」パッケージを「VMware OVF Tool 2.0」を用いて(VMware仮想マシンとして)インポートしてみましたので、インポートプロセスの概要等をMac OS X版を用いて簡単に纏めてみたいと思います。

※当エントリにて採り上げています「OVF」は、標準化団体DMTFより策定、標準化等が行われている仮想マシンフォーマットにおける標準規格に相当し、2009年3月下旬に Ver.1.0の仕様公開がアナウンスされた後、2010年初頭にVer.1.1がリリースされています。また、「VirtualBox」が新たに対応した「OVA」パッケージは、当該仮想マシンにおける種々の構成情報、及び属性情報等がXML形式にて記述された構成ファイル(.ovf)、「vmdk」「vhd」等の対応する仮想ディスクイメージ、個々のファイルのハッシュ値等が格納されたマニフェストファイル(.mf)、マニフェストファイルに対する電子署名データ等が格納された認証用ファイル(.cert)等、「OVF」に関連した各種リソースがtar形式にてアーカイブされた単一のファイル(.ova)となります(一部のリソースはオプション扱いとなります)。

「VMware OVF Tool」における「OVF」サポートは、昨年6月中旬にリリースされたVer.2.0.1(Build 260188)の段階においてインポート、エクスポート共にGUIには対応しておらず(コマンドラインを通じたCUIによる制御)、何れのプロセスも各種コマンドラインツールから呼び出して利用する形となります。以降では、以前のエントリにて「VirtualBox 4.0」からエクスポートした「ReactOS.ova」を用いて、「OVA」パッケージからVMware仮想マシンへのインポートプロセスを実践してみたいと思います(「VMware OVF Tool 2.0.1 Build 260188」は、Mac OS X 10.6 Snow Leopard/10.5 Leopard、Windows 7/Server 2008/Vista/Server 2003/XP、CentOS 5.x/Fedora 12.x/RHEL 5.x/SUSE Enterprise Server 10.x/Ubuntu Desktop 9.xにおいて利用可能となっており、以降ではMac OS X版を使用しております)。

「VMware Fusion」からカスタムインストール
↑Mac OS X版は、デスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」からカスタムインストールにてインストールする事も可能(クリックで拡大します)

ローカル環境からは通常、「Terminal」等を通じて「ovftool」を実行する事が可能となりますが、任意の「OVA」パッケージをVMware仮想マシンとしてインポートする際の基本的な書式は以下の通りとなります(「ovftool.bin」はデフォルトで「/Library /Application Support/VMware Fusion/ovftool/」に属しています。同ディレクトリには標準でパスが通っていないため、「ovftool」を実行する際には別途にパスを指定するか、或いは PATH環境変数に追加する等の処置が必要となります)。

ovftool.bin [options] source target

「VMware OVF Tool」を通じたVMware仮想マシン、OVF間におけるコンバート時には、ソースファイル、ターゲットファイル共に、

  • VMware仮想マシンに含まれる構成ファイル(vmx)
  • 当該仮想マシンにおける種々の構成情報、及び属性情報等がXML形式にて記述されたOVF構成ファイル(ovf)
  • 各種リソースがtar形式にてアーカイブされた単一の「OVA」パッケージ(ova)

等が各々指定可能となっており、ソースファイルとしてVMware関連リソースを指定した場合には「OVF」へのエクスポート、OVF関連リソースを指定した場合にはVMware仮想マシンへのインポートが各々実行される事となります(ソースファイルとしてOVF関連リソースを指定する際には、ローカルファイルパスの他、http/https/ftp各URLも各々指定可能となっています。また、ターゲットロケータにおいて拡張子「.ova」を付したファイル名 (xxx.ova)までを指定する事により、任意のVMware仮想マシンを「OVA」パッケージとしてエクスポートする事が可能となっています。

尚、「VMware OVF Tool」はVer.2.0.1の段階において、VirtualBoxからエクスポートされたOVF関連リソースを正式にサポートしておらず、これらを VMware仮想マシンとしたインポートした場合には、互換性関連の問題に起因して変換プロセスが適切に完了しないケースがあります。この問題を暫定的に回避して変換プロセスを完了させるために、「VMware OVF Tool 2.0」にはOVFパッケージのベストエフォートコンバージョンを可能とする「lax」モードが用意されています(主として、OVF標準に完全には準拠していない(或いはディスティネーションでサポートされていない仮想ハードウェアを含む)OVFパッケージを対象)。同モードで実行する際の基本的な書式は以下の通りとなります。

ovftool --lax source target

※「lax」モードではコンバートプロセスの完了を優先事項とするために、OVF仕様との一致、及び仮想ハードウェアのコンプライアンスチェックが緩和される事となります。従って、同モードにて変換された仮想マシンでは、通常時よりも問題が生じる可能性が高まる事が予想されますので御注意下さい。

OVAパッケージをインポート
↑ 「VirtualBox 4.0」にて書き出した「OVA」パッケージを、「VMware OVF Tool 2.0」を用いて(VMware仮想マシンとして)インポート。「Mac OS X 10.6.7」+「VMware Fusion 3.1.2 Build 332101」+「ReactOS 0.3.12」(クリックで拡大します)

※その他にも「ovftool」に「-h」オプションを付して実行する事により、利用可能なオプションのリスト等を確認する事ができます。また、「ovftool」に続けてソースファイルのみを指定した場合(ターゲットを省略した場合)にはプローブモードとして実行され、OVFやVMware仮想ハードウェアのバージョン、ネットワーク種別、ディスクコントローラタイプ、仮想ディスクのサイズ、或いはEULA等、ソースファイルにおける各種属性情報等を確認する事が可能となっています。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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