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「Oracle VM VirtualBox」によるOVF対応の現状について

2011/02/28 02:30
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岸 大輔

「Mac OS X Trend Informations」では、Apple、Mac OS X、及び関連アプリケーション、テクノロジ(主に仮想化)等を中心とした各種の情報等をエントリしております。どうぞ宜しくお願い致します。
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※当エントリには「VirtualBox 4.0.4(現行GA版)」リリース前に行った実践が含まれておりますが(Ver.4.0.2を使用)、言及している内容に現行版と大幅な相違はない事を確認しております。

VMwareによる「VMware OVF Tool」を中心として、これまでに複数回に渡って仮想マシンフォーマットにおける標準規格「OVF(Open Virtualization Format)」に関連した内容をエントリしておりますが、6回目となる今回は、2009年4月上旬にリリースされたVer.2.2より、OVFアプライアンスのインポート、エクスポートに対応しているマルチプラットフォーム対応のオープンソース仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox」に関して。同仮想化ソフトウェアが昨年12月にリリースされたアップグレード相当のVer.4.0より、同フォーマットに対する対応強化の一環として、新たに「OVA(Open Virtualization Format Archive)」ファイルのハンドリングに対応していますので、今回はエクスポートを中心とした同機能の実践等を、Mac OS X版を用いて簡単に纏めてみたいと思います。

※当エントリにて採り上げています「OVF」は、標準化団体DMTFより策定、標準化等が行われている仮想マシンフォーマットにおける標準規格に相当し、2009年3月下旬にVer.1.0の仕様公開がアナウンスされた後、2010年初頭にVer.1.1がリリースされています。また、「VirtualBox」が新たに対応した「OVA」パッケージは、当該仮想マシンにおける種々の構成情報、及び属性情報等がXML形式にて記述された構成ファイル(.ovf)、「vmdk」「vhd」等の対応する仮想ディスクイメージ、個々のファイルのハッシュ値等が格納されたマニフェストファイル(.mf)、マニフェストファイルに対する電子署名データ等が格納された認証用ファイル(.cert)等、「OVF」に関連した各種リソースがtar形式にてアーカイブされた単一のファイル(.ova)となります(一部のリソースはオプション扱いとなります)。

「VirtualBox」における「OVA」サポートは、米国時間17日付にてリリースされたVer.4.0.4の段階において、インポート、エクスポート共にウィザードを通じたGUIによる制御に対応しており、何れのプロセスも「File」メニューから呼び出して利用する形となります。以降では、VirtualBox仮想マシンにゲストOSとしてインストールされたオープンソースオペレーティングシステム「ReactOS 0.3.12」を用いて、「OVA」パッケージへのエクスポートプロセスを実践してみたいと思います。主な手順は以下の通りとなります(「VirtualBox」は、Ver.4.0.2(Mac OS X版)を使用しております)。

  1. 「File」>「Export Appliance...」を実行し、ウィザードを起動
  2. ウィザード中のリストより、エクスポート対象となる仮想マシンを選択
  3. 設定画面を通じて、書き出し先のディレクトリ、及びエクスポートするファイル形式(デフォルトは「ova」)を指定(必要に応じて「OVF 0.9」形式での書き出し、或いはマニフェストファイル添付の有無を指定可能)
  4. 書き出し先等を指定
    ↑設定画面を通じて、書き出し先のディレクトリ、及びエクスポートするファイル形式等を指定(クリックで拡大します)

  5. セパレート書き出しの非アーカイブ形式(.ovf)を選択する事も可能
  6. セパレート書き出しも選択可能
    ↑非アーカイブ形式を選択する事も可能(クリックで拡大します)

  7. 各種エクスポート設定を確認してエクスポート(確認画面を通じてライセンス情報等を含める事も可能)
  8. ライセンス情報も包含可能
    ↑ライセンス情報等を含める事も可能(クリックで拡大します)

エクスポートされたOVFアプライアンスは、(OVF、OVAの何れのフォーマットにおいても)当該仮想マシンにおける種々の構成情報、及び属性情報等がXML形式にて記述された構成ファイル(.ovf)、及びVMware仮想ディスク(.vmdk)等が指定された書き出し先にエクスポートされる事となります(上記のケースにおいてVirtualBox仮想ディスク(vdi)は、VMware仮想ディスク(vmdk)としてエクスポートされる事となります。また、構成ファイルのフォーマットは2011年2月現在、Parallels仮想マシン(pvs)、VirtualBox仮想マシン(vbox)等においてもXMLが採用されています(Parallels仮想マシンは「Parallels Server 3.0」「Parallels Desktop 4.0」「Parallels Workstation 4.0」以降によって生成された仮想マシンが該当。VirtualBox仮想マシンにおける構成ファイルは、Ver.4.0より拡張子が「.xml」から「.vbox」に変更されています))。

「OVA」パッケージは通常、tar形式にてアーカイブされているため、Mac OS X環境においてはシステム標準の「Archive Utility」にて展開する事により、内包されている各種のOVFリソースを確認する事が可能です。尚、「VirtualBox 4.0」を用いて同パッケージからインポートする際には、アーカイブファイル(.ova)を展開する事なく、アーカイブ状態のままで指定する事が可能です。

「OVA」パッケージの対応に関しては「Oracle VM VirtualBox」の他にも、VMwareによるO2V(OVF to VMX)/V2O(VMX to OVF)コンバートツール(コマンドラインユーティリティ)「VMware OVF Tool」等も同パッケージのインポート、エクスポートに対応しています(「VMware OVF Tool」は、昨年6月中旬にリリースされた「VMware OVF Tool 2.0.1 Build 260188」が現行GA版となり、「VirtualBox」との互換時には、OVFアプライアンスのベストエフォートコンバージョンを可能とする「lax」モードの使用が推奨されています)。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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