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「VirtualBox 4.0」正式リリース

2010/12/28 01:00
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岸 大輔

「Mac OS X Trend Informations」では、Apple、Mac OS X、及び関連アプリケーション、テクノロジ(主に仮想化)等を中心とした各種の情報等をエントリしております。どうぞ宜しくお願い致します。
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Oracleによる仮想化ソリューション「Oracle VM」ラインの一翼を担うマルチプラットフォーム対応のType 2 ハイパーバイザ「Oracle VM VirtualBox(旧Sun VirtualBox)」が、米国時間22日付にてVer.4.0へのメジャーアップグレードを果たしました(Oracleによるプレスリリース)。現在VirtualBoxによる公式ダウンロードページを通じてMac OS X、Windows、Linux、Solaris(OpenSolaris)を対象としたバイナリパッケージ、ソースコード、SDK、及び PUEL(VirtualBox Personal Use and Evaluation License)に準拠したエクステンションパック(Oracle VM VirtualBox Extension Pack)が入手可能となっていますので、当エントリでは旧版(Ver.3.2.12)からの変更点を中心に、その概要等を簡単に纏めてみたいと思います(バイナリとソースコードにはライセンスとしてGPLv2が適用されています)。

一連のテストリリースを通じた「Oracle VM VirtualBox 4.0」における主な特徴として以下の項目等が示されています(パブリックベータは米国時間6日付にて「Beta 1」がリリースされ、「Beta 4」まで実施)。

  • 「VirtualBox」の機能をオンデマンドに拡張可能とする、新たなエクステンションパックメカニズムを導入(インストール前には確認ダイアログが表示され、エクステンションパックのアップデート、ダウングレード、或いは再インストールをGUIを通じて実行可能)
  • 「VirtualBox 4.0」におけるエクステンションパック
    ↑「VirtualBox 4.0」におけるエクステンションパック管理(「VirtualBox」>「Preferences...」>「Extensions」)(クリックで拡大します)

  • 仮想マシンのポータビリティを向上すべくして、新たなセッティング/ディスクファイルレイアウトを採用。仮想マシンを構成する各種リソース(構成ファイル(vbox)、仮想ディスク(vdi)等)が単一の仮想マシンフォルダに纏められるべくした変更を適用し、個々の仮想マシンフォルダはデフォルトで「~/VirtualBox VMs」に格納
  • 新たに「OVA(Open Virtual Appliance)」ファイル(.ova)をハンドリング可能に(8GBを超えるサイズのアーカイブをハンドリング可能)
  • 32bitホストOS上における仮想マシンに対して、1.5/2GB以上のRAM容量を割り当て可能に
  • 3基のPCIバス、PCI Express、及びMSI(Message Signaled Interrupts)を伴う「Intel ICH9(Intel I/O Controller Hub 9)」チップセットをサポート
  • オーディオ関連の改善。モダンゲストOS(64bit Windows等)のサポートを向上すべくして、ゲストハードウェアとして「Intel HD Audio」を利用可能に
  • 仮想マシンの管理全般等を司るGUIベースのマネジメントコンソールをリデザイン。ゲストOSスクリーンのプレビューを確認可能とし、名称を「Oracle VM VirtualBox Manager」に改称
  • 「VirtualBox 4.0」における「VirtualBox Manager」
    ↑「VirtualBox 4.0」における「VirtualBox Manager」。ゲストOSスクリーンのプレビューを確認可能(クリックで拡大します)

  • ダウンスケールされたゲストディスプレイを伴う、新たな表示モードを追加(スケールモードから抜けるための方法をGUIに表示)
  • リソースコントロールの改善。仮想マシンによるCPUタイム、及びIO帯域幅を制限するための機能を追加
  • ストレージ関連の改善。iSCSI、VMware仮想ディスク(vmdk)、Microsoft仮想ディスク(vhd)、及び Parallelsイメージを対象として非同期I/Oをサポート
  • VirtualBox仮想ディスク(vdi)、vhd仮想ディスクをリサイズ可能に
  • ゲストOS拡張機能「Guest Additions(Windows)」を対象としてオートマチックアップデートをサポート(「Windows Guest Additions 4.0」以降のインストールが必要)
  • ホストOSからゲストOSファイルシステムへのファイルコピーに対応(現時点ではコマンドラインのみの対応となり、逆には非対応)
  • 64bitホストOSにおけるデフォルトにて、ラージページのサポートを有効化(「NP(Nested Paging)」が有効化された仮想マシンにおいてのみ)
  • Minix(ゲストOS)動作時に、深刻なエラー(Guru Meditation)が発生するケースが確認されていた問題を修正(CPU仮想化支援「Intel VT-x」が有効化された仮想マシンにおいてのみ発生し得た問題)
  • 「Oracle VM VirtualBox Manager」において、ゲストOSのリストをソート可能に
  • 仮想マシン削除時に、当該仮想マシンに添付される全ての仮想ディスクをGUIを通じて削除可能に
  • NATモードにおいて、ポートフォワーディングに向けたコンフィギュレーションダイアログをGUIに追加
  • 3Dグラフィックスサポートの改善。Windows 7/Vista(何れもゲストOS)において「Windows Explorer」がクラッシュするケースが確認されていた、XPDM(Windows XP Display Driver Model)関連の問題を修正
  • コマンドラインユーティリティ「VBoxManage」における「showhdinfo」コマンドにて、種々のイメージフォーマットが正確に表示されるべくした改善を適用
  • SATA関連の改善。Solaris(ゲストOS)におけるDVDの検出を修正
  • デスクトップ環境として「KDE 4」が採用されたLinux(ホストOS)上にて、ゲストOSにおけるミニツールバーが適切に表示されないケースが確認されていた問題を修正
  • Direct3D 9/8を利用する一部のアプリケーションにおいて、レンダリングが正しく実行されないケースが確認されていた問題を修正
  • 「Windows XP SP 2(64bit)」における32bitアプリケーション、及び「Windows 2000(ゲストOS)」を対象として、OpenGLサポートを修正
  • 比較的古い版の「Guest Additions(ゲストOS拡張機能)」がインストールされたゲストOSを起動した際に、当該仮想マシンがクラッシュするケースが確認されていた VGA関連の問題を修正
  • 「Virtual SMP(Virtual Symmetric Multiprocessing、仮想対称型マルチプロセッシング)」が有効化された32bitゲストOSを対象として、パフォーマンス関連のレグレッションを修正
  • ユーザマニュアル関連の改善。Windowsヘルプファイル(VirtualBox.chm)が検索に再対応
  • 「VBoxService」が予期せず終了するケースが確認されていた、「Guest Additions(Solaris)」関連の問題を修正
  • 一部特定状況下においてメモリ破壊が発生し得た、オーディオ関連の問題を修正
  • マルチモニタ構成を伴うX11ゲストにおいて、再描画が適切に行われないケースが確認されていた問題を修正(Mac OS X版においてのみ発生し得た問題)
  • ファイルダイアログにおいて、最後に選択されたディレクトリが記憶されるべくした変更を適用
  • ストレージ関連の改善。サスペンド時にクラッシュが発生するケースが確認されていた問題を修正
  • Mac OS X版においてrawディスク(パーティション)へのアクセスを修正
  • SATAにおけるアクティビティ(LED)のハンドリングを修正
  • ゲストOS拡張機能「Guest Additions」における「SLED 11(SUSE Linux Enterprise Desktop 11)」との非互換性を修正
  • And many others...

Ver.4.0 からは新たにエクステンションパックメカニズムが導入される事となりますが、現時点ではUSB 2.0ホストコントローラ、VRDP(VirtualBox Remote Desktop Protocol)サーバ、及びPXEブートローダ(「Intel e1000」をサポート)を含む「Oracle VM VirtualBox Extension Pack」がOracleより提供されています(ベースパッケージでは基本機能を提供し、必要に応じてエクステンションを組み込んで拡張する形となります(エクステンションの開発は、サードパーティデベロッパにも開放される事となります))。

また、仮想マシンフォーマットにおける標準規格「OVF(Open Virtualization Format)」関連で新たに対応した「OVA」パッケージは、各種リソースがtar形式にてアーカイブされた単一のファイル(.ova)となります(各種リソースには、当該仮想マシンにおける種々の構成情報、及び属性情報等がXML形式にて記述された構成ファイル(.ovf)、「vmdk」「vhd」等の対応する仮想ディスクイメージ、個々のファイルのハッシュ値等が格納されたマニフェストファイル(.mf)、マニフェストファイルに対する電子署名データ等が格納された認証用ファイル(.cert)等が含まれます(一部リソースはオプション扱いとなります))。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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