既に次世代版に相当するVer.11.04(Natty Narwhal)の動向等も伝えられ始めているLinuxディストリビューション 「Ubuntu」ですが、当エントリでは英国時間10月10日付にて正式リリースを迎えた「Ubuntu 10.10(Maverick Meerkat)」をMac OS Xベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「VMware Fusion」にゲストOSとしてインストールしてみましたので、その概要等を簡単に纏めてみたいと思います。
「Ubuntu 10.10」ではインストーラのインターフェイス、及びインストールステップ等が改善されており、タイムゾーン指定やキーボードレイアウトの選択、及びアカウント設定はインストール時におけるファイルコピーと並行して行う事となります。
↑「Maverick Meerkat」におけるウェルカムスクリーン。インストール時には「Install Ubuntu」を選択します(クリックで拡大します)
↑インストール時におけるキーボードレイアウト設定画面(クリックで拡大します)
↑インストール時におけるアカウント設定画面(クリックで拡大します)
「VMware Fusion」では、8月中旬にリリースされた「3.1.1 Build 282344」の段階において「Ubuntu 10.10」がゲストOSとして正式にサポートされていませんが、同梱されているゲストOS拡張機能「VMware Tools」を組み込む事が可能です(LinuxゲストOSに対して「VMware Tools」を手動でインストールする際には、マウントされたイメージファイルに包含されるtarボール(VMwareTools-xx-xx.tar.gz)を展開した後に、コマンドラインを通じてインストールスクリプト(~/vmware-tools-distrib/vmware-install.pl)を実行する必要があります)。
↑未サポートながらも「VMware Tools」をインストール可能(クリックで拡大します)
※「VMware Tools」のインストール後にはタイムシンクロナイズ、ダイナミックレゾリューション等の諸機能が利用可能となりますが、現時点では適切に動作しない機能も確認されていますので、本格的に利用される場合等は正式対応を待たれた方が良いかと思われます。
尚、ParallelsによるMac OS Xベースのデスクトップ仮想化ソフトウェア「Parallels Desktop 6 for Mac」では、米国時間10月20日付にてリリースされた「Build 11826」において「Ubuntu 10.10」がゲストOSとして正式にサポートされています(10月28日付にて日本語版もリリースされています)。Oracleによるマルチプラットフォーム対応のデスクトップ仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox(旧Sun VirtualBox)」では、米国時間10月11日付にてリリースされたVer.3.2.10において「X.Org Server 1.9」が正式にサポートされています。