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Oracle VMラインから「VirtualBox 3.2」正式リリース

2010/05/21 15:49
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岸 大輔

「Mac OS X Trend Informations」では、Apple、Mac OS X、及び関連アプリケーション、テクノロジ(主に仮想化)等を中心とした各種の情報等をエントリしております。どうぞ宜しくお願い致します。
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テストリリースの段階でもエントリさせて頂きましたが、マルチプラットフォーム対応のデスクトップ仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox(旧Sun VirtualBox)」を対象としたアップデートリリース「Oracle VM VirtualBox 3.2」が、米国時間18日付にて正式リリースを迎えました(Build 61806)。現在VirtualBoxによる公式ダウンロードページを通じてMac OS X、Windows、Linux、Solaris(OpenSolaris)を対象としたバイナリパッケージ、SDK、及びGPLv2に準拠したソースコード(VirtualBox Open Source Edition)が入手可能となっていますので、当エントリでは新たに実装された機能や変更点の概要等を簡単に纏めてみたいと思います。

一連のテストリリースを通じた「Oracle VM VirtualBox 3.2」における主な特徴として以下の項目等が示されています(Ver.3.1.6からの主な変更点となります)。

  • Oracle によるSun Microsystemsの取得により、ソフトウェアの名称を「Sun VirtualBox」から「Oracle VM VirtualBox」へと変更(互換性に影響を及ぼす事のない全てのリファレンスを変更)
  • 制限付きながらもMac OS XをゲストOSとして試験的にサポート(Apple製コンピュータにおいてのみ)
  • Linux、及び一部特定のWindows(何れもゲストOS)を対象として、仮想CPUコアのホットプラグに対応(Linuxはホットアド、ホットリムーブの双方に、Windowsはホットアドにのみ各々対応)
  • ハイパーバイザを対象とした種々の改善(パフォーマンス改善等)
  • 仮想マシン動作時においてもスナップショットノードを削除可能に
  • ゲストOSにおけるマルチモニタの構成をGUIにてセットアップ可能に
  • Lsi LogicによるSAS(Serial Attached Small Computer System Interface)コントローラのエミュレーションに対応
  • VRDP(Virtual Remote Desktop Protocol)においてビデオアクセラレーションに対応
  • API、及びコマンドラインインターフェイス「VBoxManage」を通じてNATエンジンを構成可能に
  • ゲストOS拡張機能「Guest Additions」の改善。ホストOSからゲストOSアプリケーションを実行可能に
  • 仮想マシンフォーマットにおける標準規格「OVF(Open Virtualization Format)」に対するサポートを強化
  • 「NP(Nested Paging)」が有効化された仮想マシンにおいてOS/2(ゲストOS)を動作させた際に、クラッシュするケースが確認されていた問題を修正< /li>
  • 一定量以上のRAM容量が割り当てられた仮想マシンにおいて「Windows 2000(ゲストOS)」を動作させた際に、クラッシュするケースが確認されていた問題を修正
  • CPU 仮想化支援「AMD-V」が有効化された仮想マシンにおいて、ディスプレイパフォーマンスが損なわれ得た問題を修正
  • 自動ログオンを可能とすべくして「PAM(Pluggable Authentication Modules)」を追加(Linux/Solaris(何れもゲストOS))
  • 新規仮想マシン作成時に、オペレーティングシステム名からオペレーティングシステムタイプを推測するための機能を追加
  • マルチディスプレイ環境におけるセカンダリモニタにおいて「Seamless」モードを利用した際に発生し得た、幾つかの問題を修正
  • 「CoreAudio」ドライバをリライトし、オーディオインプットに対するサポートを追加(Mac OS X版)
  • Mac OS X版におけるリアルタイムDockプレビュー設定を仮想マシン設定へと移動(Dockメニューからも構成可能とし、非グローバルオプションに変更)
  • Mac OS X版において、「VM」メニューをDockメニューに追加
  • 絶対ポインティングデバイス(USBタブレット等)に向けて、GUIにチェックボックスを追加
  • OVFアプライアンスのインポート、エクスポート機能において、LSI LogicによるSASコントローラとの互換性を改善
  • VRDPにおいて、ローカルホストに対してのみバインドされるべくした修正を適用(Mac OS X版)
  • DVD、或いはフロッピーイメージにアクセスする事ができないケースにおいても、仮想マシンの起動が妨げられなくなるべくした変更を適用
  • 「Oracle VM」ブランドへのリブランドに伴い、新たなアイコンを採用(Guest Additions)
  • 任意のノードを除去した後に、設定が適切に保存されないケースが確認されていたスナップショット関連の問題を修正
  • 一台の仮想マシンにおいて、LSI LogicによるSCSI、及びSASコントローラを保持する事が可能に
  • VHD仮想ディスクイメージの作成時に発生し得た問題を修正
  • アンバッファモードにおけるデフォルトにて、ディスクフラッシュコマンドが実施されるべくしたI/O関連の変更を適用
  • 一部特定状況下においてデータ破損が発生し得た、Asynchronous I/O(非同期I/O)に関連した幾つかの問題を修正
  • ワイヤレスネットワークインターフェイス使用時に、Kernel Oopsが発生するケースが確認されていた問題を修正(Linux版)
  • 3Dグラフィックスが表示されているゲストOSウインドウをリサイズした後に、Mac OS X(ホストOS)においてブランクスクリーンが発生するケースが確認されていた問題を修正
  • 「Ubuntu 10.04 LTS(Lucid Lynx)」使用時に発生し得た、USB関連の問題を修正
  • SASディスクを伴うアプライアンスをOVFへとエクスポートする際に発生し得た問題を修正
  • ISO/RAWイメージが添付された仮想マシンをOVFへとエクスポートする際に発生し得た問題を修正
  • And many others...

※メンテナンス関連の一部(不具合修正等)は、米国時間10日付にてリリースされたVer.3.0.8にも反映されています。

Mac OS X(ゲストOS)の試験的サポートに関しては、テストリリースの過程においてVirtualBoxサイドから、(現時点では)特定のシステム構成以外の組み合わせは何れもサポートされないとの方針がアナウンスされました(Parallels、VMware程の厳密な規制は設けられておらず、今後の対応にも含みが持たされていますので、動向は注視していきたいと考えております(現時点ではライセンスをよく理解したうえで試用するように呼び掛けられています))。また、現時点では「Guest Additions」が提供されておらず、仮想CPUコアが1コア(1way)に制限される(「Virtual SMP(Virtual Symmetric Multiprocessing、仮想対称型マルチプロセッシング)」に非対応)、及びパワーマネジメント関連の問題に起因してアイドル時においても CPUリソースが100%消費されるケースが確認されている等、種々の制限事項等があります(制限事項、及び既知の問題点の詳細等はユーザマニュアルに示されていますので、試用する際には確認される事をお勧め致します)。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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