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「VirtualBox」がMac OS Xゲストに試験的に対応

2010/05/01 15:42
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岸 大輔

「Mac OS X Trend Informations」では、Apple、Mac OS X、及び関連アプリケーション、テクノロジ(主に仮想化)等を中心とした各種の情報等をエントリしております。どうぞ宜しくお願い致します。
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今後、他ベンダを含めて様々な議論が交わされる事になるかも知れませんが、仮想化ソフトウェア「VirtualBox」が開発過程にあるBeta版において、クライアント版を含むMac OS XをゲストOSとして試験的にサポートしました。個人的な見解は機会がありましたら別途にエントリさせて頂きたいと考えておりまので、当エントリではリリースの概要等を中心に纏めてみたいと思います。

2月上旬にリリースされたVer.3.1.4より、新たにOracleからのリリースが行われているマルチプラットフォームデスクトップ仮想化ソフトウェア「VirtualBox」ですが、この度米国時間4月28日付にて開発過程にある次世代版「Oracle VM VirtualBox 3.2」の最新Beta版に相当する「Oracle VM VirtualBox 3.2 Beta 1 Build 60785」がリリースされ、現在VirtualBoxによるサポートフォーラムを通じてMac OS X、Windows、Linux、Solaris(OpenSolaris)を対象としたバイナリパッケージ、SDK、及びGPLv2に準拠したソースコード(VirtualBox Open Source Edition)が入手可能となっています。

この度リリースされた「Oracle VM VirtualBox 3.2 Beta 1」における主な特徴として以下の項目等が示されています(現行GA版Ver.3.1.6からの主な変更点となります)。

  • Oracle によるSun Microsystemsの取得により、ソフトウェの名称を「Sun VirtualBox」から「Oracle VM VirtualBox」へと変更(互換性に影響を及ぼす事のない全てのリファレンスを変更)
  • 制限付きながらもMac OS X(クライアント版を含む)をゲストOSとして試験的にサポート
  • Linux、及び一部特定のWindows(何れもゲストOS)を対象として、仮想CPUコアのホットプラグに対応(Linuxはホットアド、ホットリムーブの双方に、Windowsはホットアドにのみ各々対応)
  • ハイパーバイザを対象とした種々の改善(パフォーマンス改善等)
  • 仮想マシン動作時においてもスナップショットノードを削除可能に
  • ゲストOSにおけるマルチモニタの構成をGUIにてセットアップ可能に
  • Lsi LogicによるSAS(Serial Attached SCSI)コントローラのエミュレーションに対応
  • VRDP(Virtual Remote Desktop Protocol)においてビデオアクセラレーションに対応
  • API、及びコマンドラインインターフェイス「VBoxManage」を通じてNATエンジンを構成可能に
  • ゲストOS拡張機能「Guest Additions」の改善。ホストOSからゲストOSアプリケーションを実行可能に
  • 仮想マシンフォーマットにおける標準規格「OVF(Open Virtualization Format)」に対するサポートを強化
  • 「NP(Nested Paging)」が有効化された仮想マシンにおいてOS/2(ゲストOS)を動作させた際に、クラッシュするケースが確認されていた問題を修正< /li>
  • 一定量以上のRAM容量が割り当てられた仮想マシンにおいて「Windows 2000(ゲストOS)」を動作させた際に、クラッシュするケースが確認されていた問題を修正
  • CPU 仮想化支援「AMD-V」が有効化された仮想マシンにおいて、ディスプレイパフォーマンスが損なわれ得た問題を修正
  • 自動ログオンを可能とすべくして「PAM(Pluggable Authentication Modules)」を追加(Linux/Solaris(何れもゲストOS))
  • 新規仮想マシン作成時に、オペレーティングシステム名からオペレーティングシステムタイプを推測するための機能を追加
  • And many others...

Mac OS X(ゲストOS)の試験的サポートに関しては、現時点では「Guest Additions」が提供されておらず、仮想CPUコアが1コア(1way)に制限される(「Virtual SMP(Virtual Symmetric Multiprocessing、仮想対称型マルチプロセッシング)」に非対応)、及びパワーマネジメント関連の問題に起因してアイドル時においても CPUリソースが100%消費されるケースが確認されている等、種々の制限事項等があります(制限事項、及び既知の問題点の詳細等はユーザマニュアルに示されていますので、試用する際には確認される事をお勧め致します。また、Mac OS X(ゲストOS)はライセンスをよく理解したうえで試用するように呼び掛けられていますが、具体的なシステム構成例等は示されていません)。

尚、ParallelsやVMwareは自社のMac OS Xベースの仮想化ソフトウェア(「Parallels Server for Mac」「Parallels Desktop for Mac」「VMware Fusion」)においてMac OS X ServerのみをゲストOSとしてサポートしていますが、クライアント版を非対応としているのは技術的な問題ではなく、Mac OS Xのライセンスに配慮しての事です。そしてクライアント版の非対応を決定するまでの過程においては、両社共にApple社と綿密な協議を重ねて来たと伝えられており(ParallelsとVMwareの間でも一定の協議が行われたとの事です)、主として企業レベルで有償ソフトウェアを提供するParallelsやVMwareは、より慎重な判断を下したのではないかと思われます。

※今回のVirtualBoxの対応に関して、個人的に米国VMware社に見解を聞いてみましたが、この件に関して現在、米Apple社とコンタクトをとっているとの返答を頂きました。今後、新たな動きがありましたら改めて採り上げさせて頂きたいと考えております。

追記(2009/5/12)

Mac OS X(ゲストOS)の試験的サポートに関して、テストリリースの過程においてVirtualBoxサイドから、(現時点では)特定のシステム構成以外の組み合わせは何れもサポートされないとの方針がアナウンスされました。今後の対応には含みが持たされていますので、動向は注視していきたいと考えております。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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