お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

CNET Japan ブログ

予想よりも早いIT投資への影響。投資対効果の時代のビジネスモデルとは・・・

2009/02/05 09:53
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

長島 淳治

年商30億円未満の元気の無いソフトハウスの経営者、経営幹部、リーダーそして現場で頑張っている全ての関係者が 今の下請け稼業から新たなステージに飛び立とうと考えた時に読んで欲しいブログです。 主にマーケティングとセールスを中心に発信していきます。中でも今の時代に求められているセミナーを活用した有効な販売戦術:セミナーマーケティング活用法の詳細な解説も展開していきます。
ブログ管理

最近のエントリー

1年遅れのIT投資にも既に影響も・・・

 本格的な景気後退局面に入り、大手メーカーの赤字決算が続いています。来年度に向けて厳しい雇用情勢も続き、これまでの派遣社員や期間契約社員だけではなく、正社員への本格的なリストラが始まります。希望退職者を広く募り、人員削減を本格化させる流れが、各社の決算発表から伺えます。弊社社長小山の予測では、年収300万円以下の低収入者層が全体の40〜45%に達し、その内の16%程度は無収入になる可能性があるとしています。これまでの拝金主義的な世界が崩壊していくと評論するのは簡単ですが、これからやって来る厳しい環境に対して、一体何が出来るだろうかと考えざるを得ません。

 一般的にIT投資の世界は、景気後退が他の産業と比較して1年遅れると言われています。これは既に年間契約をしている企業や、1年を超える開発プロジェクトに従事しているケースが多いため、一気にその影響はで難いからです。これは前回のバブル崩壊局面でも同様に出ていた現象でした。2007年度が各企業の決算は軒並み高水準を記録していたので、2008年に向けても同様のIT投資を検討する企業が多かったのも事実です。

 しかし、大手企業の第3四半期決算を見ていると、今回の不況の流れは、これまでの常識が通用しないようです。SI部門だけが好調といっている企業もありましたが、30%位はSI部門が不調と発表していました。私が現場で聞く社長からの話も、急激な需要の減退からIT投資を削られるというケースが続出しています。前回のブログではこれから本格化するIT投資抑制の流れと書きましたが、どうやら1年を待たずして本格的なIT投資不況の流れが表出している感じです。

投資対効果とは所有から使用の時代への変化!

 昨年から考え続けてきました。これからもまだまだ考えなければいけないと思いますが、時代の変化に対してどんな対策を講じれば良いのか。前号では属性細分化の話を少ししました。更にこれからの時代は所有から使用そして満足の時代に変わります。これまではシステムを導入するという所有の感覚が優先されていましたが、これからはそれを使用し効果を挙げ、満足するというステージに入ります。そこで大切な事は何でしょうか?

 一つは短期間で開始できるもの。一つはそれほどには苦労せずに導入可能なもの。一つは効果に対して低コストであること。そして一つは使用体験が事前に可能なものとなります。IT企業の提供するソリューションとは形の無いものです。これまではそうしたシステムの導入に取り組んでいるという事が、先端企業であることの条件のように語られていました。だからこそ、複雑で長期間にも渡るプロジェクトでも、それに取り組む事に意味があったのです。これからはそうした感覚が一気に変わります。

 私が昨年より、クラウド系のビジネスやオープンソースが台頭する言っていた背景は、正にこうした時流の変化による顧客の変化が根本原因でした。これからはそうしたなるべくなら出来合いで、即効性があり、短期間で投資回収可能なモデルをお客様は求め始めます。この業界のビジネスモデルの成功ポイントが、本格的に業務改善を支援できるコンサルタント的な役割に変わっていきます。

 これから当面、円高に振れていく事を考えれば、多くの企業がオフショアを前提に考える事は容易に想像できます。コスト削減を実現し、技術力も日本で任せるよりも高いというオフショア先も出てきています。日本独特の仕様書の行間を読んで開発をする、という人の感性に依存して開発モデルが減少すれば、世界が一気に日本と繋がります。日本の企業としてマーケットでのポジションを確立する為には、開発力で勝負するのではなく、短期間で即効性のあるソリューションを集め、業務改善の支援を主体とするビジネスモデルの構築を本気で考える必要があると思っています。(メールマガジン【ソフトハウスのための幸福経営論】発刊中!)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
運営事務局に問題を報告

最新ブログエントリー