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従来型のソフトウェア開発モデルの終焉と新しい時代のビジネスモデル

2008/11/25 09:56
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プロフィール

長島 淳治

年商30億円未満の元気の無いソフトハウスの経営者、経営幹部、リーダーそして現場で頑張っている全ての関係者が 今の下請け稼業から新たなステージに飛び立とうと考えた時に読んで欲しいブログです。 主にマーケティングとセールスを中心に発信していきます。中でも今の時代に求められているセミナーを活用した有効な販売戦術:セミナーマーケティング活用法の詳細な解説も展開していきます。
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時流の転換点・・・SaaSと従来型ソフト

 セールスフォース・ドットコムが予想を超える43%の増収と言う記事がCNETに掲載されました。ソフトウェアの時代に隆盛を極めたSAPが減益という結果となったようです。明らかに時流が変わってきています。これは単なる流行り廃りの問題ではなく、顧客の購買心理の変化による【時流の変化】だと捉えるべきです。簡単なツールであれば、無料かそれに近いコストで利用できる時代になりました。昔は【無料=品質が劣悪】と考えられており、サポートの無い商品は怖くて手が出せませんでした。私も営業をしていましたので、当時Linuxに対する評価は非常に微妙であり、先端的な試みが大好きな一部のユーザーにしか売れませんでした。ところが、今は全世界の技術者が競ってサポートをするようなソフトウェアが当たり前のように出て来ました。ソフトウェアはもはや、一部の専門家が専門的なスキルを駆使して作り上げる時代ではなくなっているのです。

 工事進行基準への対応が来年に迫り、大手企業は勿論、中小ソフトハウスにとっても非常に大切な問題となっています。大型で複雑化し、多くの人数で対応していた従来型のソフト開発のスキームは、これから先、時代遅れになる可能性が大きいと思います。プロジェクト管理に卓越しているあす会社のトップは、プロジェクトを成功させる為の秘訣を【なるべくコードを書かないこと】と話しています。既にこうした思想を取り入れている会社もあるかもしれませんが、大きな発想転換だと思います。こうした思想を追求していくと、ソフト開発の市場は確実に大きな転換点を迎えると考えています。

ソフト開発から業務改善へ・・・変化するユーザーの期待

 オープンソースやオフショア開発の台頭により、ソフト開発のマーケットは益々低価格路線に入ると思います。特に景気の悪化により、大手SI企業は徹底的な内製化の動きを表面化させています。外に流れる資金を減らし、なるべく自社内で対応しようとしています。こうなると、ソフト開発による売上では収益性を向上させる事は出来ません。そこで今後はより上流工程、つまりは私と同じようなコンサルティングの領域への本格的な参入が必要となります。しかし、経営コンサルティングという大きな領域を包括的にカバーするのは、業界の歴史から考えても難しいと思います。そこで大切になるのは、自社の得意領域(ソフトウェアについての専門知識及び業務に対する専門知識)を活かした業務改善に対するコンサルティングがポイントになると思います。

 これまでにもBPRという言葉で、業務を改善しましょうという事が流行りました。その当時の発想は、業務を標準化したパッケージになるべくその会社の業務を合わせる事で効率化しようというものでした。パッケージの導入が前提にあり、結果的にはカスタマイズも大量に発生し、BPRというのが売り文句としてセールスでしか機能していませんでした。しかし、これからは安価な業務システムが有機的に繋がる世界がやってきます。すると、本当の意味で業務の改善に集中し、そのプロセスに応じたソフトウェアを探して来る時代に入ります。

 ユーザー側の期待もソフトウェアを開発する事から、ツールとしてのITを利活用して業務そのものを改善したいと考えるようになってきました。また、効果の曖昧なシステムに対して膨大な投資と期間を使うようなユーザーは激減します。景気そのものが悪化するということもありますが、投資には常にリターンがあり、それが投資に対する評価となります。そうして効果を短期的に測定しながら、外部環境の変化に合わせて柔軟に変更可能なシステムが期待される事は自明のことです。こうした期待に応えられるのは従来型のソフトウェア開発ではないはずです。時代は正に転換点を迎えています。それを理解して下さい。(メールマガジン【ソフトハウスのための幸福経営論】発刊中)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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