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グリーンITって何?IT業界が作り出した流行マーケットに一言

2008/09/08 11:18
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プロフィール

長島 淳治

年商30億円未満の元気の無いソフトハウスの経営者、経営幹部、リーダーそして現場で頑張っている全ての関係者が 今の下請け稼業から新たなステージに飛び立とうと考えた時に読んで欲しいブログです。 主にマーケティングとセールスを中心に発信していきます。中でも今の時代に求められているセミナーを活用した有効な販売戦術:セミナーマーケティング活用法の詳細な解説も展開していきます。
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 環境マーケットが時流になっており、当然ながらグリーンITについても注目が高まっています。書籍も何冊か発売されており、2008年の注目キーワードとしてもクローズアップされています。私もご支援先に対するご提案も含め、グリーンITとは何かを知る必要があり、書籍を数冊読んでみました。結果的に分かった事は、分からないという事でした。そもそもIT化が進む事で効率化が進み、それによって二酸化炭素の排出量が減少するというのが、ITを活用した環境マーケットです。例えば、これまでは紙による郵送で行っていた業務があれば、それを電子化する事でペーパレスとなり、更にそれらを運ぶ運送や焼却時に発生する二酸化炭素を減少させる事が出来るとして、ITは環境に寄与すると説明がありました。確かに紙の業務を電子化する事により、そうした効用はあると思いますが、こうした取り組みで二酸化炭素の排出量が50%も削減できた等の事例があったのですが、それについては疑問符を投げかけてしまいます。

 ITの提案書では、よく投資対効果をその業務に関る人の人件費で表現します。例えば、3人で3日必要であった業務が1人で2日で出来るようになれば、72時間の業務量が16時間となり、56時間の時間短縮になります。仮に自給換算で1200円の社員がその業務携わっていれば、約67,000円の削減効果となり、後はその業務の年間の実数を掛け合わせて、効果を計っていきます。一見すると論理的なのですが、その仕事がなくなった社員は結果的にその会社に存在し続けるので、実施的なコスト削減効果にはなりません。人件費という固定費はなくならないからです。こうした場合、IT企業ではその人材を別の部門にシフトできるので、組織効率が向上すると説明をするのですが、これも果たしてその通りにいくのかという疑問が残ります。

 今回のグリーンITの一部が、こうしたIT企業側のロジックで良いように使われているのではと感じています。IT業界は常に流行を作り、そこからソリューション提案に持っていくというのが常套手段です。内部統制関連が沈静化し、次のネタとしての環境と考えているのではないかと感じてしまいます。本気で環境に寄与したいと考えているビジネスも当然あります。全てを否定したいのではありませんが、安易に環境と付けるだけでは何も生まれないと思います。これから不景気に入り、企業は投資を抑制します。限られたマーケットに対して、効果的な投資を実施したいと考えているとしたら、環境は正しくこれからの注目マーケットです。だからこそ、このマーケットに参入する企業はしっかりと考えたビジネスモデルを構築して欲しいと感じています。(メールマガジン【ソフトハウスのための幸福経営論】発刊中!)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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