お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

CNET Japan ブログ

中小ソフトハウスの経営者が意識すべき論理と感情

2008/05/26 10:33
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

長島 淳治

年商30億円未満の元気の無いソフトハウスの経営者、経営幹部、リーダーそして現場で頑張っている全ての関係者が 今の下請け稼業から新たなステージに飛び立とうと考えた時に読んで欲しいブログです。 主にマーケティングとセールスを中心に発信していきます。中でも今の時代に求められているセミナーを活用した有効な販売戦術:セミナーマーケティング活用法の詳細な解説も展開していきます。
ブログ管理

最近のエントリー

 経営支援をしていると、時流と戦略、理念とビジネスモデル、ビジネスモデルと人と組織、またこれら全てのポイントにおいてズレが生じている会社が多いと感じます。経営戦略論等は書店に行けば数多く出版されています。ちょっと勉強する気になれば、論理的な解決策を見出す事は簡単かもしれません。(自社分析は意外なほど難しく、ここが出来ない会社が多いのも真実ですが・・・)しかし、会社経営とはここに面白さがあります。その論理的に正しい解が目の前にあったとしても、人はその通りには動きません。これは非常に不可解ですが、実は当たり前な事なのです。

 経営者も幹部社員も人間です。全ての方に感情があります。実はロジックと感情は必ずしも一致しません。特に自分の信じている行動に対する論理的解が否定される側に出た時、どうしても価値観が邪魔して決断が出来なくなります。例えば、大きなマーケットでトップを狙うよりも、自社の力で一番になれるマーケットで勝負する方が、会社の戦略としては正しい訳です。つまり、勝ち易い所で勝つ。競合の少ないマーケットで一番になる。これは論理としては間違いがありません。ところが、マーケットには引力があります。特に大きなマーケットは小さなマーケットを引き寄せます。結果的に、その大きなマーケットが魅力的に映り、そこで勝負する事を選択してしまいます。そのマーケットで勝てる状態ではないにも関わらずです。 

 船井総研の創業者である船井幸雄は、勇気について言及しています。ここで言う【勇気】とは、良いと思ったことはすぐに始める、悪いと思ったことはすぐに辞めるというものです。成果も出ずに論理的に分析して可能性が薄い戦略は辞めるという選択が正しいのです。しかし、それには勇気が必要です。自分が正しいと信じた事が間違っていると認める必要があるからです。そこで経営者は試されるのです。この勇気を持てない経営者が非常に多いのです。特に大きなマーケットでは、何とか仕事がある、という一点から撤退するという決断が出来ないのです。そして、圧倒的に不利な状況からでも感情論として何とかなると考えて走り続けます。

 戦略は論理的に構築していく必要があります。なるべく事実としてのデータに基づいて考えるのです。しかし、それを実行する為には感情が必要です。人間は感情で反応する生き物なのです。感情で納得しなければ、人は動けなくなります。相手の状態を確認しながら、しっかりと感情を動かす戦略も必要なのです。相手が考えた戦略に対する思い入れを確認し、その感情の強い部分を否定せずに話を進めるのです。論理では解決できない感情をどうするのか、特に中小企業は人が資産です。感情を軽視しては何も変化しないのです。(メールマガジン【ソフトハウスのための幸福経営論】発刊中)

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
運営事務局に問題を報告

最新ブログエントリー