お使いのブラウザは最新版ではありません。最新のブラウザでご覧ください。

CNET Japan ブログ

トップライン3000億円?それで業界大丈夫?

2008/01/19 18:06
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

長島 淳治

年商30億円未満の元気の無いソフトハウスの経営者、経営幹部、リーダーそして現場で頑張っている全ての関係者が 今の下請け稼業から新たなステージに飛び立とうと考えた時に読んで欲しいブログです。 主にマーケティングとセールスを中心に発信していきます。中でも今の時代に求められているセミナーを活用した有効な販売戦術:セミナーマーケティング活用法の詳細な解説も展開していきます。
ブログ管理

最近のエントリー

 トップライン3000億円クラブ。業界には不思議な方程式が蔓延ります。船井総研は基本的に確率論で考える事を基本としています。今のIT業界におけるSI及びシステム開発における市場規模は8兆円程度と言われています。日本IBM、NEC、富士通、NTTデータ、日立の5社で、この市場の70〜80%を占めていると考えられています。仮に80%だとすると、これら5社の市場占有額は6.4兆円となり、残りのマーケット規模は1.6兆円となります。それでは売上3000億円企業を中堅SI企業が目指すとして、日本国内で何社のSI企業が生き残れるのでしょうか?正解は5社です。これほど単純な図式にはならないとしても、いかに売上至上主義に限界があるかが分かる事例です。

 国内の主要パッケージ企業の平均の売上高は30億円〜50億円です。オービックは100億円に達していますが、多くは年商50億円が一つの限界とされています。しかし、SIを基本とする受託開発会社とパッケージを主軸としたソフトウェア企業では、圧倒的に営業利益率に違いがあります。直近の上場企業決算短信における比較を見てみると、その差は圧倒的です。SI企業の営業利益率平均は5.2%です。しかし、受託開発を本業としている会社の平均は3%以下です。それに引き換え、パッケージベンダーは平均で10%を超える高い営業利益率を確保しています。

 今の業界はある意味で歪んでいると感じます。M&A自体を否定するつもりはありません。それによって本当にシナジーが効けば、より社会に貢献できる企業が生まれるからです。しかし、何の根拠もない売上3000億円という言葉に踊らされて、技術者を確保するだけに奔走する中堅SI企業を見るにつけ、不思議さを感じるのは私だけではないはずです。本来的なSI企業の強みは、技術革新や製品開発による顧客満足の提供であり、ユーザーの要望だけに踊らされて、その要求に応える事が満足だと勘違いしている企業に果たして未来はあるのでしょうか?

 サブプライムローンショックからファンドの資金は原油と金と小麦等に流れています。製造業や各種食品メーカーは厳しさを増していきます。今のIT業界を支えている主要顧客層は徐々にIT投資を控え始めると予測されます。大規模開発の為に技術者を多く確保している今の大手・中堅SI企業は、ある意味ではリスクを抱えた存在になっています。予定の売上を確保できない事態が発生した時、その抱えている社員の固定費分、経営は重たくなっています。実は大手SI企業ではそのリスクから経営に陰りが見えてきています。私個人としては、トップライン3000億円を目指すよりも営業利益率10%を目指す経営が重要だと訴えています。少しずつ共感者も増えてきました。今後はその為に必要な経営の原理・原則を伝えていきたいと思います。

※ブログをお読みの皆様にお知らせです。

メルマガを同時に発刊しています。ご興味がありましたらお読み下さい。
【ソフトハウスのための幸福経営論】好評発刊中!
http://www.mag2.com/0000186996.html

※ブログをお読みの皆様にお知らせ その2です。

上記メルマでもお問い合わせを多く頂いておりますが、無料小冊子『中小ソフトハウスを元気にする30の方法!』をご希望の皆様にお送りしています。4月から配布を始めて、現在336名の皆様にお読み頂いております。
詳しい内容は下記アドレスをお読み下さい
http://www.funaisoken.co.jp/site/column/column_1182960165_196.html

ご連絡、お待ちしております!

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
運営事務局に問題を報告

最新ブログエントリー