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CNET Japan ブログ

偽装請負と経営者

2006/08/04 09:11
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プロフィール

長島 淳治

年商30億円未満の元気の無いソフトハウスの経営者、経営幹部、リーダーそして現場で頑張っている全ての関係者が 今の下請け稼業から新たなステージに飛び立とうと考えた時に読んで欲しいブログです。 主にマーケティングとセールスを中心に発信していきます。中でも今の時代に求められているセミナーを活用した有効な販売戦術:セミナーマーケティング活用法の詳細な解説も展開していきます。
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先日書いた偽装請負に関するブログに思った以上の反響を頂きました。

(今も多くの方のTBを受けています。)

皆様が興味を持っているトピックなんだなと感じています。

そこで今回は偽装請負の実態について少しお話をしたいと考えています。

私は仕事柄多くの中小ソフトハウスの経営者からご相談を受けます。

その多くがソフト開発業とは名ばかりの技術者派遣業です。

そんな経営者も自社の実態が偽装請負であるという認識が無い

方も非常に多い事に驚きます。

偽装請負は実刑のある列記とした犯罪行為です。

にも関わらず経営者の意識が薄い事に驚きます。

また、その事を理解しながらも業界の慣習から自分の業界は

大丈夫だろうと考えている経営者も多いのが実態です。

ご存知の方も多いと思いますが、IT業界は元請けと下請けが

織り成す多段構造のゼネコン体質です。

歴史的に見れば、下請けが自社で生産する請負の形が主流

となっていました。

しかしプロジェクトの肥大化、複雑化や短納期化及び個人情報保護

の観点からプロジェクトメンバーが側にいない事のリスクを元請け側

が感じ始めました。

そこで請負の契約のままで自社で働いてもらう偽装請負の形が

自然と成立していきました。

本人達の認識ではあくまでも請負との考え方があるので、業界として

適正化の流れに至らなかったというのが本音でしょうか。

ところが、特定派遣の免許を取得するように元請けから指示を受け

契約自体も派遣契約に切り替える会社が多くなってきました。

下請け会社の経営者は戸惑いながらも、実態は従前と変わらない状態に

安心しています。

IT業界のそもそもの問題は成果物に対する対価ではなく、人月単価と

呼ばれる人に依存したお金のやり取りが基本となっている事にあります。

また、経営者にとって人材の派遣は毎月の入金を計算し易く、キャッシュ

フローの安定化に適したビジネスモデルだったのです。

しかしSI企業の受注力の低下により、利益のしわ寄せが下請けに来ました。

現在売上対営業利益率の平均が3%中盤、損益分岐点比率が95%前後

で業界全体の収益性は著しく低下しています。

最近ではニアショアと呼ばれる地方のソフトハウスによる安い労働力の

供給が取り沙汰されています。

この状態、本当に経営者もそこで働く社員にとっても幸せなんでしょうか?

業界構造で考えると、やっぱり元請けが稼げるようになっています。

下請けは搾取されながら、生かさず殺さずの状態が続きます。

また、このような会社は社員の離職率も高くなります。

人材不足から採用が厳しい現状が続いています。

単価は下落する、人は取れない、コストカットは進まない、こんな現状で

どうして経営を続けているんでしょうか?

会社=夢という定義を私は持っています。

今強く伸びている会社は夢を持っています。外部環境を意識しながら

夢に向かって走っているのです。

会社の実態=偽装請負、会社の夢=忘れた、そんな会社が増えています。

私は夢ある経営者と業界構造を変えていきたい、青い夢ですが

真剣に考えています。

※このエントリは CNET Japan ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および CNET Japan 編集部の見解・意向を示すものではありません。
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