Appleの年次開発者会議、WWDC 2025の基調講演が日本時間6月10日午前2時に始まる。しかし、Apple CEOのティム・クックがApple Parkのステージに姿を現すよりひと足早く、SNSではすでに多くの人たちが「限定グッズ」の登場に沸き立っている。
毎年のWWDCに欠かせない、静かな伝統行事がある。Appleロゴ入りの服や記念品の販売だ。Apple ParkのビジターセンターにあるApple Storeでは、WWDC限定のTシャツやパーカーなど、特別感あふれるアイテムが並ぶ。
The Apple Park Visitor Center in Cupertino now has hoodies! Available in black or white, starting today #WWDC25 pic.twitter.com/fT4P9Du4Ps
— Hunter Harris (@hunter_spatial) June 7, 2025
今年は、懐かしい虹色のAppleロゴを黒や白のパーカーに大胆にあしらい、往年のファンはもちろん、初めて手に取る人も心を掴まれるデザインとなっている。ロゴの下にはApple Garamondフォントで「Apple」と記されたバージョンもあり、フォント好きでなくても思わず見入ってしまうはずだ。アップルが自身の歴史を自ら掘り起こす姿は、ファンや開発者にとってたまらない興奮を呼び起こす。
今年のWWDCは、例年以上に注目度が高い。iPhoneを生んだ同社には、今まさに大きな試練が渦巻いている。
たとえば、「Apple Intelligence」をめぐっては、その進捗を懸念する声も多い。米司法省と全米16の州・地区の検事総長からは、「Appleが独占的な手法でiPhoneユーザーを囲い込んでいる」として訴訟も起きている。さらに、ドナルド・トランプ大統領は「iPhoneの製造拠点をアメリカに移さなければ、最大25%の関税をかける」と警告を発している状況だ。
そんな逆風の中でも、WWDC 2025では、iPhoneやMac、Apple Watch向けOSの新バージョンが発表される見通しだ。噂によれば、OSの命名規則も刷新するようで、従来のiOS 19やWatchOS 12ではなく、iOS 26やWatchOS 26のような“西暦ベース”の呼び方に変わる可能性が高いという。
アップル「WWDC25」大予想:OS新デザイン、ゲーム、ヘルスケア、画面付きHomePodも?
また、VisionOSからインスピレーションを受けた、全OS共通のビジュアルデザインへの一新も報じられている(BloombergのMark Gurman氏による)。
現地ではCNETの編集部やライター陣もWWDC 2025を徹底取材し、会場で起きる出来事や新発表を伝えていく予定だ。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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