Xの決済サービス「Xマネー」について今わかっていること

Dashia Milden (CNET News) 翻訳校正: 編集部2025年02月01日 10時30分

 XがVisaと手を組み、新たに「X Money(Xマネー)」という送金プラットフォームを導入する。CEOを務めるリンダ・ヤッカリーノ氏によれば、年内にも複数の機能をリリースする予定だ。

 同氏の投稿によれば、X Moneyではデビットカードと連携し、個人間の送金(P2P)が可能になるほか、銀行口座へ即時入金や「Xウォレット」へのアクセスも可能になる。Visaも同投稿をリポストし、X Moneyの利用者がVisa Directを通じてデビットカードから入出金できると明かした。

 イーロン・マスク氏が2022年に当時のTwitterを買収した際、「あらゆる機能を備えた“エブリシング・アプリ”を目指す」と発言していた。X Moneyは同構想の一部とみられる。

X Moneyを使うにはXアカウントが必要?

 Apple PayやApple Cashを使う際にApple IDが必要であるように、X Moneyの利用にもXアカウントが必要になる可能性が高い。これはXとしての会員拡大策にもつながるだろう。実際、マスク氏が同社を買収して以来、X(旧Twitter)は数百万人の利用者を失っている。

 さらに、最近ではマスク氏がドナルド・トランプ氏と足並みをそろえたことで、さらにユーザーが離れたとの声もある。

 旧Twitterユーザーの一部は、MetaのThreadsやBlueskyなど別のSNSに移行。Blueskyは昨年11月の選挙以降、2700万ユーザーを突破している。

X Moneyを利用するメリットは?

 実際にどんな機能が提供されるかは、サービス開始までわからない部武運が多い。ただ、X内で直接クリエイターへの支払いを完結できるようになれば、プラットフォーム上の活動が活性化する可能性がある。

 一方で、銀行口座やデビットカード情報の安全性がどう確保されるのか、または銀行送金や即時出金などに手数料がかかるのかといった細かな点は依然として不明だ。

 P2P決済アプリによっては、即時送金や引き出し時に手数料が発生する場合もある。

暗号資産の送金は可能?

 マスク氏はドージコイン支持者として知られているが、X Moneyが暗号資産も扱うかは、現時点では何も言及されていない。

 暗号資産に関する送金機能が追加される場合、X MoneyやVisaとは別の仕組みになる可能性もあるが、最終的にはXの方針次第といえそうだ。

サービス開始はいつ頃?

 ヤッカリーノ氏は、VisaがX Moneyの初のデジタルウォレットパートナーになると発表したものの、正式な提供にはまだ時間がかかるようだ。今後、段階的に機能がリリースされるのか、あるいは日本を含めて一斉に展開されるのかは不明だ。

 なお、この件に関し、VisaとXは現時点でコメントを出していない。

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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