アップルは7月30日、iPhoneが圏外でも人工衛星経由で緊急通報できる機能が日本でも利用可能になったと発表した。iOS 17.6にアップデートした「iPhone 14」または「iPhone 15」で利用でき、料金は本日(7月30日)から2年間、またはiPhoneを最初にアクティベートしてから2年間は無料だ。
同機能の特徴は、携帯ネットワークやWi-Fiが「圏外」の場所でも、高度1000km以上の人工衛星を経由して緊急通報サービスに連絡できる点だ。
iPhoneではサイドボタンと音量ボタンの長押しで110番や119番などの緊急通報サービスに電話をかけられるが、圏外では衛星経由のSOS機能が使えるようになる。
ユーザーは、表示される簡潔な質問に対して数回タップするだけで重要な質問に回答できる。その後、ガイドに従ってiPhoneを空に向ければ、位置情報とともにメッセージを緊急通報サービスに送信できる。同機能は、iPhoneとApple Watchの「衝突事故検出」や「転倒検出」機能とも連携する。
緊急時以外にも「探す」アプリで家族に位置情報を共有することもできる。
同機能は、米国で2022年に提供を開始して以降、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ニュージーランド、ポルトガル、スペイン、スイス、英国へと提供国を拡大し、すでに人命救助に役立ってきた。
なお、いざという時に使い方に迷わないようにデモアプリも用意されており、事前に使い方に慣れることも可能だ。
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