東京都中野区は、2023年7月に閉館した施設「中野サンプラザ」を3Dモデル化。オープンデータとして公開した。商用利用も可能となっている。あわせて、建物内部の3Dモデルを閲覧できるビューアも公開している。区では「VR空間に中野サンプラザを蘇らせ、バーチャルツアーやコンサートを開催するなど、自由な発想でデータをご活用ください」としている。
この取り組みは、中野のランドマークとして50年ものあいだ親しまれた建物である中野サンプラザを文化財としてアーカイブ化するため、外観と建物内部を計測し、3Dモデル化を行ったというもの。
中野サンプラザ外観はもとより、エントランス、コンサートホール、チャペル、レストランをレーザスキャナなどにより計測。3D点群データ(las形式)を作成するとともに、点群データをもとに、3Dモデル(ifc、nwc、nwd、glb形式)を作成したという。このほか、計測時に撮影した写真も公開しているという。
データは、東京都オープンデータカタログサイトでダウンロードが可能。データの閲覧には、各データの拡張子に対応したソフトウェアが必要。また、データはいずれも、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス 表示4.0国際(CC-BY4.0)のもとで提供している。
また、3Dカメラ「Matterport」により撮影し、作成した360度ビューとドールハウスビュー(いずれも建物内部のみ)を、ウェブビューア上で閲覧できる。公開は期間限定で、2027年3月27日までを予定している。
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