「アイドルマスター ミリオンライブ!」9thライブで見た“みんな仲間と感じるステージ” - (page 2)

 DAY2も、美咲による前説、アイドルたちを映し出すオープニング映像上映を経て「夢にかけるRainbow」でライブがスタート。DAY1からキャストが一新したこともあり、新たな色を見せるステージになった。

「夢にかけるRainbow」(DAY2)
「夢にかけるRainbow」(DAY2)

 カッコいい歌とライブが始まった高揚感で会場内が満ちているなか、冒頭の挨拶で山崎さんが噛んでしまうハプニング。さらに何事もなかったように言い直しをするもライブタイトルを「コーラススパークル」と言ってしまい(※前述したように読み方は「コーラスパークル」)、キャスト陣から総ツッコミ。そして「夢にかけるRainbow」のラストポーズを決めて、暗転するところからやり直すという編集点を意識した流れに。思わぬ幕開けとなったものの、こうしたところで笑いが起きてみんな笑顔になってリラックスムードになれるのも、これまでを見てきたなかで言えばある意味「ミリオンライブ!」のライブらしさを感じたところ。さらにライブタイトルについて、田所さんが正しい読み方を強調していたのも印象的だった。

 ここからはDAY1と同様にソロ曲とユニット曲を披露する流れで、楽曲は一新されたものとなった。まずは「Flooding(ChoruSp@rkle!! MIX)」から(小岩井さん、藤井さん、阿部さん、髙橋さん)。オリジナルが持つ疾走感に激しさが加わったようなアレンジで、場内の熱気を高めていく。

「Flooding(ChoruSp@rkle!! MIX)」(DAY2)
「Flooding(ChoruSp@rkle!! MIX)」(DAY2)

 飛び出すように稲川さんが登場して歌い始めたのは「Play GO! Round」。環の元気を爆発させるぐらいの勢いと拳を突き上げながらの熱唱で、ソロ曲披露の切り込み隊長のような役割を担っていた。それに続いたのは、小笠原さんによる「K・A・W・A・I・I of the WORLD!」。無数の茜ちゃん人形がモニターに映す出されるなかで、茜の持つ楽しさと賑やかな雰囲気を存分に表現するステージとなっていた。

 大関さんが歌ったのは「あたためますか?」。世話好きな美奈子の心情を、ポップなメロディーにのせて、ハイトーンボイスを聴かせながら歌唱。ハグをするような振り付けも織り交ぜられつつ満面の笑顔も見せて、プロデューサーさんたちの心を温めていた。木戸さんによる「グローインミュージック!」では、「おまじない」をほうふつとさせるような人差し指を立てて軽快に動かす振り付けとともに、歌うことが大好きな可奈のことを表すような楽曲を、バンドサウンドに歌声と笑顔をのせて届けるものに。

 そして「Eternal Harmony(ChoruSp@rkle!! MIX)」(駒形さん、斉藤さん、山崎さん、小笠原さん)の披露に。よりダンサブルかつチップチューンの要素も盛り込んだように聞こえるアレンジで、ノリノリのテンションで明るく楽しい気持ちにさせてくれるようなステージに。

「Eternal Harmony(ChoruSp@rkle!! MIX)」(DAY2)
「Eternal Harmony(ChoruSp@rkle!! MIX)」(DAY2)

 MCでは、藤井さんが冒頭のハプニングを暗に指しながら、伝説の9thライブになるとを語ったり、木戸さんは「グローインミュージック!」について“矢吹加奈100%オレンジジュース”と表現するなど、それぞれにここまでの感想を話していた。

 再開後に歌われたのは、香里さんによる「Contrastet」。ポップな曲調で軽快に歌うなかでも、歌織として歌うときの伸びやかに響きわたる歌声とともに、楽しそうな表情で歌う姿が魅力的と感じられるステージに。田村さんの「ハッピーマイガーデン」では、アップテンポでカントリー感がある曲調のなかで、ひなたとして歌うときの優しくとも芯のある歌声を、イメージカラーである赤に染まった場内に響かせていた。

 駒形さんによる「REACH THE SKY」ではここまでの雰囲気が一転。紗代子の強い気持ちと決意を示すような、会場を突き抜け空に届かんばかりの歌声を持って披露。声の圧力を存分に感じられ、シンフォニックロックの激しさも相まって、圧巻のステージとなった。そして斉藤さんの「パーフェクトゲーム」では、スタンドマイクを前にしてパフォーマンス。ロックサウンドにのせて、歌声はもとより拳を突き上げながら歌うような振り付けもあり、昴が持つカッコよさを存分に表現していた。

 ここでのユニット曲は「Growing Storm!(ChoruSp@rkle!! MIX)」(中村さん、田所さん、稲川さん、大関さん、田村さん)に。オリジナルが持つ元気さと勢いに、疾走感のあるアレンジも加わり、会場一体となってさらにテンションを高めるものとなっていた。

 MCにおいて、斉藤さんは「パーフェクトゲーム」でのスタンドマイクは自ら提案したことを明かしたほか、大関さんは「あたためますか?」で、逆に温められたとプロデューサーさんに感謝の言葉を送っていた。ほかにも、まだソロ曲が披露されていない田所さんに対して期待の声を寄せるなど、軽妙なトークが展開された。

 後半に入って、まず歌われたのは「プリムラ(ChoruSp@rkle!! MIX)」(雨宮さん、香里さん、木戸さん)。オリジナルが持つ美しさにオシャレさを加えたようなアレンジで、3人によるハーモニーも相まって、よりリッチな気分になれるものに。

「プリムラ(ChoruSp@rkle!! MIX)」(DAY2)
「プリムラ(ChoruSp@rkle!! MIX)」(DAY2)

 中村さんによる「わたしルネサンス」は、ロコラップと呼ばれるセリフのような歌詞を早口で的確に歌いきったところが圧巻。かと思えば、ロコとしてのキュートな歌声をゆったりと響かせるパートもあり、独特な世界観を表現するものとなっていた。これに続いた髙橋さんによる「it's me」も独特と言えるもの。K-POPの要素を取り入れていると感じさせるサウンドに、ラップを織り交ぜながらセクシーな歌声と振り付け、仕草も相まって魅惑の世界観を作り出していく。髙橋さんの高い表現力をもって、アダルティなこのみの姿を存分に伝え、目と耳を引き付けて離さないものに。

 阿部さんによる「ゆえに…なんです」では、落ち着いた雰囲気のなかで、瑞希にも通じるような神秘的とも言える空間を、切なさも感じるような歌声と振り付けを持って生み出し、見守るような感覚でじっと聴き入ってしまうものに。また 雨宮さんによる「Purple Sky」では、曲調もオシャレならダンスや振り付けもオシャレと感じさせるもの。大人びた志保としての歌声も相まって、大人な空間に浸れるようなステージとなっていた。

 「MILLION THEATER SEASON」のテーマソングをメドレーで歌うパートは、DAY2でも実施。BRIGHT DIAMONDの「ダイヤモンド・クラリティ」(藤井さん、山崎さん、香里さん)、CLEVER CLOVERの「Shamrock Vivace」(阿部さん、田村さん、稲川さん、髙橋さん、中村さん)、LOVERS HEARTの「空色♡ Birthday Card」(駒形さん、小岩井さん、大関さん、木戸さん)、SHADE OF SPADEの「ESPADA」(小笠原さん、田所さん、雨宮さん、斉藤さん)と続き、特色のある4曲とDAY1とは違った歌声で届けていた。

「ダイヤモンド・クラリティ」(DAY2)
「ダイヤモンド・クラリティ」(DAY2)
「空色♡ Birthday Card」(DAY2)
「空色♡ Birthday Card」(DAY2)
「ESPADA」(DAY2)
「ESPADA」(DAY2)

 MCでは、中村さんと髙橋さんが、それぞれ披露したソロ曲に対しての難しさ、雨宮さんはダンスに関して挑戦があったことなどが語られていた。

 最終ブロックと紹介されて、まず披露されたのは山口さんによる「週末だけのハーレクイン」。往年のバブリーな感じを醸し出すノリのいいサウンドにのせて、時に階段に腰掛けながら、莉緒が持つ大人なセクシー感を表現したり、時にプロデューサーさんを促して一緒にパラパラ風に手を振るパフォーマンスでパーティ感ある雰囲気を作り出すなど、終盤の盛り上げに一役買うものになっていた。

 藤井さんの「Beautiful Believer」では、落ち着いた雰囲気から奏でられたダンスサウンドにのせて、恵美のオシャレさとカッコよさを前面に押し出すパフォーマンスで魅了するものに。小岩井さんによる「Moonrise Belief」では、壮大さを感じさせる曲調とステンドグラス風のモニター映像と光による演出で彩られるなか、ステージ上段の一番高いところで、スタンドマイクを手にして、朋花を感じさせる歌声や表情、立ち姿も含めたパフォーマンスで魅了するものとなった。

 ソロ曲披露もクライマックスへ。田所さんが歌った「Cross the future」は、王道と言えるようなロック楽曲。そして激しいサウンドを凌駕するぐらいの、静香としての真っ直ぐで力強い歌声を響かせ、熱気は最高潮に。握った拳や最後に高々と人差し指を突き上げる光景も目を引くものに。そこから、ソロ曲の最後を務める山崎さんが歌ったのは、一転してのバラードソング「しあわせエンドロール」。オレンジに照らされたステージで落ち着いた雰囲気のなかで、最初は階段に腰掛けながら、途中からはステージ上を歩きながら、時折プロデューサーさんたちに向かって手を振って歌う。年頃の女の子である未来としての切ない歌声で温かい気持ちにさせてくれるものとなっていた。

 いい感じの雰囲気から、さらに一転して歌われたのは「花ざかりWeekend✿(ChoruSp@rkle!! MIX)」(大関さん、木戸さん、駒形さん、中村さん、斉藤さん、小笠原さん、稲川さん)。これまでもアレンジ曲が流れるたびにどよめきが起きていたが、ミリオンライブ!でも屈指の人気楽曲が満を持して登場ということもあってか、ひときわ大きいどよめきが。オリジナルが“花金”をイメージするなか、より“パリピ感マシマシ”なアレンジで盛り上がりをさらに加速。ライブでは恒例となりつつある、オリジナルでは平山さんが担当しているハイトーンを響かせるところは、駒形さんによる渾身の声が響きインパクトを残すものとなっていた。

「花ざかりWeekend✿(ChoruSp@rkle!! MIX)」(DAY2)
「花ざかりWeekend✿(ChoruSp@rkle!! MIX)」(DAY2)

 続けて披露された「LEADER!!(ChoruSp@rkle!! MIX)」(小岩井さん、田村さん、山崎さん、香里さん、藤井さん、田所さん、髙橋さん、阿部さん、雨宮さん)も、オリジナルはミリシタ発の765PRO ALLSTARSが歌っている楽曲であるため、歌いだすとどよめきが大きいものに。大胆なテクノアレンジでテンションと爽快感が増すような、そしてミリオンスターズらしさも感じさせるようなものとなっていた。

「LEADER!!(ChoruSp@rkle!! MIX)」(DAY2)
「LEADER!!(ChoruSp@rkle!! MIX)」(DAY2)

 ある意味サプライズだらけのようにも感じる展開で熱気が高まったなか、本編ラストの「DIAMOND DAYS(ChoruSp@rkle!! MIX)」で、一体になって盛り上がり一区切りを付ける。

「DIAMOND DAYS(ChoruSp@rkle!! MIX)」(DAY2)
「DIAMOND DAYS(ChoruSp@rkle!! MIX)」(DAY2)

 アンコールを求める拍手に応えて、DAY1と同様に美咲が登場して業務連絡を実施。DAY2では新たに10thライブツアーの告知が行われ、会場内が興奮していることが伝わってくるものに。そしてキャスト陣が再登場し、「セブンカウント」を披露。DAY1とは違うアイドルたちの色で当てられたライトの光も目を引くいていた。

「セブンカウント」(DAY2)
「セブンカウント」(DAY2)

 終わりの挨拶では、それぞれが今回のライブに書けた思いや発表された10thライブツアーに向けた意気込みなどが語られた。そんななかでも、中村さんは9thライブでお休みだったアイドルのイメージカラーのペンライトを振るように促したり、小笠原さんは手にしているペンライトを担当アイドルの色に変えて、ステージに向かってなでなでしてほしいと要望するような一幕も。

 またDAY1の南さんが触れていたが、香里さんも4thライブを見ていたことに触れ、想像していたよりももっと仲間になれたことを実感できる1日だったとして、温かく迎えてくれたキャストやプロデューサーに向けた感謝の言葉を涙ながらに贈ると、大きな拍手に包まれていた。

 そして、山崎さんはお礼の言葉とともにステージ上からプロデューサーさんたちと一緒に円陣をして気合を入れたところで、ラストナンバーは「Thank You! -MR remix-」。思い思いの場所からプロデューサーさんに挨拶しつつ歌い、感謝の気持ちを伝えながら9thライブを締めくくった。

「Thank You! -MR remix-」(DAY2)
「Thank You! -MR remix-」(DAY2)

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