アップル、「iCloud」「iMessage」などのデータ保護を強化へ--3つの新機能

Bree Fowler Oscar Gonzalez (CNET News) 翻訳校正: 編集部2022年12月08日 10時29分

 Appleは米国時間12月7日、ユーザーデータのセキュリティを強化する3つの新機能を発表した。

iPhone
提供:Patrick Holland/CNET

 「iCloud」で提供する「Advanced Data Protection」機能は、クラウドに保存したデータをエンドツーエンド暗号化(E2EE)で保護し、信頼できるデバイスでしか復号できないようにするもの。既にパスワードや健康情報などのデータは暗号化されているが、この新機能により、今後はiCloudのバックアップ、メモ、写真も暗号化で保護される。これまでは、ハッカーがiCloudアカウントをハッキングして個人の写真や暗号資産を盗むことで、極めて個人的な情報にアクセスすることができていた。

Advanced Data Protection
提供:Apple

 「iMessage」の新たな「Contact Key Verification」機能は、高度な脅威にさらされているジャーナリストや人権活動家、政府関係者を対象としており、第三者がクラウドサーバーに侵入してメッセージを傍受しようとした際に自動でアラートを送信する。

Contact Key Verification
提供:Apple

 2要素認証ではセキュリティキーが使えるようになる。セキュリティキーとは、NFC技術を利用するか、端末に挿入することによって、ユーザーを認証する物理的なデバイスのことだ。この機能によって、セキュリティキーがなければ「Apple ID」にサインインできなくなり、さらなる保護階層を追加できる。

セキュリティキーによる認証画面
提供:Apple

 Advanced Data Protectionは7日、米国のApple Beta Software Programのメンバーに提供され、2022年末までに米国の全ユーザーに提供された後、2023年初頭に世界中で提供予定だ。Contact Key Verificationは2023年中、セキュリティキーは2023年初頭に提供が予定されている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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