ファストドクターは11月24日、同社が運営する時間外救急の総合窓口(プラットフォーム)「ファストドクター」と、Hakaliが運営するデジタル認知行動療法アプリ「Awarefy」が11月23日から事業提携を開始したと発表した。
同提携は、こころの悩みを抱える患者に対し、多様な治療の選択肢の提示と適切な医療への接続をサポートしたいという両社の想いの実現を目指して行うもので、ヘルスケアアプリ「auウェルネス」を運営するKDDIが仲介。同じ思いを持つヘルステック企業による価値創造を支援したものになるという。
開始当初は、互いのサービスサイト・アプリからバナーでの紹介によって患者が自分の治療法を選択できる環境を整備するほか、医師は必要に応じてAwarefyによる認知行動療法を推奨するという。これにより、同社には心理療法、Awarefyには診療という提供価値が機能として追加されることになる。
厚生労働省の「患者調査」(2017年)によると、現代ではうつ病や統合失調症など精神疾患を患う人は約419万人に上り、いわゆる5疾病(がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患)の中でも、最も患者数が多いという。
そこで同社は、精神科救急医療体制を取り巻く課題解決として、2022年11月7日からKDDIが運営するauウェルネスと連携。メンタルヘルス領域の相談・診療サービスとして、ファストドクター for KDDIを展開している。
今回の提携では、うつ病、パニック障害、強迫性障害、不眠症、薬物依存症、摂食障害といった精神疾患に対しても利用される、本格的な心理療法である「認知行動療法」が、ファストドクターからも提供できるようになった。
Awarefyには、カウンセリングの現場などでも活用されている「認知行動療法」をベースとしたさまざまな機能が搭載されている。認知行動療法に関する知識を学んだり、憂うつレベルなど今の心の状態を記録したり、自己分析・自己理解をすることで、日常生活からこころの不調の軽減を行うことが可能だという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」