レノボ、10月発売の新PC2機種--30周年記念に第2世代折りたたみモデル

 レノボ・ジャパンは10月5日、ThinkPad30周年記念モデル「ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Edition」と、ディスプレイが折りたためる2 in 1PC「ThinkPad X1 Fold」の第2世代モデルを発表した。

 いずれもカラーはブラックのみの1色展開。30周年記念モデルは同日からウェブサイト「レノボオンラインストア」で受注を開始する。ThinkPad X1 Foldは10月中旬以降に発売する予定だ。

(左から)レノボ・ジャパン 製品企画部 マネージャー 元嶋亮太氏、東レ コンポジット事業部門 部門長 溝渕誠氏、クラレ クラリーノ事業部 事業部長 熊野敦氏、シャープディスプレイテクノロジー 取締役 副社長 伴厚志氏、レノボ・ジャパン 執行役員常務 大和研究所 塚本泰通氏
(左から)レノボ・ジャパン 製品企画部 マネージャー 元嶋亮太氏、東レ コンポジット事業部門 部門長 溝渕誠氏、クラレ クラリーノ事業部 事業部長 熊野敦氏、シャープディスプレイテクノロジー 取締役 副社長 伴厚志氏、レノボ・ジャパン 執行役員常務 大和研究所 塚本泰通氏

1000台限定の30周年記念モデル--生産は米沢事業場で

 30周年記念モデルは、カーボン柄の天板とキーボード面のThinkPadロゴにRGBカラーを採用。パームレスト部に記念モデルとしてのシルクプリントを施している。

ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Edition。ロゴにRGBカラーを採用
ThinkPad X1 Carbon Gen 10 30th Anniversary Edition。ロゴにRGBカラーを採用

 ThinkPadの通常の赤いトラックポイントキャップに加え、今回の記念モデル限定で青色と緑色のトラックポイントキャップを同梱する。レノボ・ジャパン 製品企画部 マネージャーの元嶋亮太氏は、「トラックポイントをご愛顧いただいている皆様への感謝と、長く快適に使っていただきたいという気持ち」と意図を説明した。

元嶋氏
レノボ・ジャパン 製品企画部 マネージャーの元嶋亮太氏
トラックキャップは3色展開
トラックキャップは3色展開

 OSは「Windows 11 Pro 64ビット」で、CPUはインテルの「Core i7-1260P」。メモリは32GB、ストレージは512GBで、ディスプレイは14.0型の2.8K OLEDを採用した。インターフェースは「Thunderbolt 4」対応のUSB4とUSB 3.2 Gen 1を各2ポート、そのほかHDMI、マイクロホンとヘッドホンのコンボ・ジャックなどを利用できる。

 バッテリー駆動時間は最大約21.7時間で、本体サイズは約幅315.6mm×奥行き222.5mm×高さ15.36mm。重さは約1.15kgで、天面のカバーには航空機部品の製造工程端材から取り出した東レの極細カーボンを使用するなど、サステナビリティも考慮している。

 日本向けは1000台限定となり、NECパーソナルコンピュータ米沢事業場で生産するという。ヒンジ部分に日本独自のシリアルナンバーを刻印し、梱包箱には竹やサトウキビ由来の堆肥化可能な素材を採用。30th Anniversary Editionの記念帯をつけ、記念ステッカーや“ThinkPadの父”と呼ばれる内藤在正氏のメッセージを収めたブックレットとあわせて届けるとしている。販売価格(税込)は33万円。

30周年記念モデルの特徴まとめ
30周年記念モデルの特徴まとめ
30周年記念モデルの内容一覧
30周年記念モデルの内容一覧

縦でも横でも折りたたみもできる16.3型ディスプレイ--オプションにトラックポイント搭載キーボードなど

 第2世代のThinkPad X1 Foldは、折りたためる16.3型ディスプレイを搭載した2 in 1PC。2020年に世界初の折りたためるPCとして発売した製品の新モデルとなる。

ThinkPad X1 Fold 第2世代モデル
ThinkPad X1 Fold 第2世代モデル

 レノボ・ジャパン 執行役員常務 大和研究所 塚本泰通氏は、レノボのこれまでの開発哲学を後生に伝えるべくまとめたという「開発哲学ツリー」を紹介しつつ、「イノベーションや技術革新は大事だが、もう1つの重要な要素は顧客の声。技術は顧客の役に立たなければ何の意味もない。フィードバックと技術の両方をエンジンとして顧客の成功をサポートすることがThinkPadの開発哲学」と説明した。

ThinkPadの開発哲学
ThinkPadの開発哲学
塚本氏
レノボ・ジャパン 執行役員常務 大和研究所の塚本泰通氏
前モデルに寄せられたさまざまなフィードバック
前モデルに寄せられたさまざまなフィードバック

 ThinkPad X1 Foldの第2世代モデルは、米国防総省制定MIL規格(MIL-STD-810H)に準拠した高い堅牢性を持ち、顔認証や指紋認証機能に対応する。

 アスペクト比4対3の有機ELディスプレイは、シャープディスプレイテクノロジーのフォルダブルディスプレイ技術と、レノボのフォルダブル機構技術を融合させて実現させたという。解像度は2560×2024ドット、輝度は600nitで、HDR表示が可能。10点のマルチタッチに対応し、4辺狭額縁設計の画面を折りたたんでコンパクトに持ち運ぶことが可能だ。

両社の技術を融合
両社の技術を融合

 OSはWindows 11 Pro 64ビットとWindows 11 Home 64ビット、CPUはインテルの第12世代「Core i7/i5」プロセッサーを選択できる。メモリは最大32GB、ストレージは最大1TBで、インターフェースはタブレット本体にThunderbolt 4対応のUSB4を2ポート、USB 3.2 Gen 2を1ポート、キーボードにUSB Type-Cを1ポート。カメラは500万画素で、バッテリーは最大約14.65時間駆動するとしている。

 オプションとして、レノボが従来から提供している4096段階筆圧感知の「Precision Pen」に加え、キーボードや専用スタンドを用意する。

 キックスタンド付きフルサイズキーボードはBluetoothで接続でき、トラックポイントを搭載。横向き、縦向きどちらでも使えるという。ディスプレイの前に置いて利用したり、本体を折り曲げた状態で液晶部分を下半分に乗せて12型PCのように使ったりできる。

 専用スタンドと合わせて活用すれば、画面を横置きにしたランドスケープ、画面を縦置きにしたポートレート、ブック、タブレット、クラムシェルなど、用途に合わせたさまざまなモードを利用できる。本のようにページを並べての閲覧や比較、ディスプレイをフルフラットに開いて多くの情報を表示、オンスクリーンキーボードで入力などができるとしている。

さまざまな使い方ができるという
さまざまな使い方ができるという

 スタンドとキーボード背面にはクラレの環境配慮型スウェード素材を採用するなど、サステナビリティにも考慮している。

(左から)本体、キーボード、スタンド、ペン。ちょうどよいところで合わせるとマグネットで固定できるようになっている
(左から)本体、キーボード、スタンド、ペン。ちょうどよいところで合わせるとマグネットで固定できるようになっている

 本体サイズは、折りたたみ時が約幅276.4×奥行き345.7×高さ8.6mmで、収納時が約幅315.6×奥行き222.5×高さ15.36mm。重さは本体のみで約1.28kg~、キーボードやスタンド装着時は約1.92kg~。最小構成時の販売価格(税込)は54万2300円~。

ThinkPad X1 Fold 第2世代モデルの特徴
ThinkPad X1 Fold 第2世代モデルの特徴

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