もう1つの注目すべき追加機能は、低電力モードだ。Appleによると、Series 8のバッテリー持続時間を最大36時間まで延ばせるという。常時表示ディスプレイやワークアウトの自動開始などの機能を停止することで、機能性を維持しながら、バッテリー持続時間を延ばす。9月7日に発表されたばかりのこの機能は、「Apple Watch Series 4」以降のApple Watchでも利用できるようになる予定だ。低電力モードを使用しない場合、Apple Watchのバッテリー持続時間は基本的にこれまでと変わらず約18時間である。
Series 8の全体的なデザインは、ほとんど変わっていないようだ。サイズと全体的な形状は従来のモデルと同じで、アルミニウムケースモデルのカラーバリエーションは、ミッドナイト、スターライト、シルバー、(PRODUCT)REDとなっている。筆者が試用したステンレススチールケースモデルは、シルバー、グラファイト、ゴールドが用意されている。
皮膚温センサーや低電力モードなど、Apple Watch Series 8の最も重要な変更のほとんどは、表面的なアップグレードではなく、内部仕様の変化だ。これらの追加が実際に全体的な体験に及ぼす影響を確認するには、Series 8をもっと長い時間使用する必要がある。しかし、すでに判明している情報から判断すると、Series 8は、Apple Watchがさらに包括的なウェルネスデバイスになるための新たな一歩であるように思える。
Counterpoint Researchによると、Appleは世界のスマートウォッチ市場で最大のシェアを誇っており、2022年第2四半期の出荷台数シェアは29.3%を記録したという。2位は、9.2%でサムスンだった。とはいえ、Appleは競争の激化に直面している。Counterpointのデータによると、サムスンは出荷台数ではAppleに大差をつけられているものの、前年比成長率は40%で、対するAppleは8%だったという。
サムスンは8月、「Galaxy Watch5」と「Galaxy Watch5 Pro」を発売した。一方、Googleは同社初のスマートウォッチである「Pixel Watch」を2022年秋に発売する予定だ。詳細はまだ明らかになっていないが、Googleは、Pixel WatchをApple Watchと同様の高級スマートウォッチと位置づけているようだ。
Appleの最大の稼ぎ頭はiPhoneだが、Apple Watchのような製品も同社のビジネスの重要な一部である。Apple Watchや「AirPods」などの製品を含むウェアラブル、ホーム、およびアクセサリ部門は、iPhoneとデジタルサービスに次いで3番目に大きな同社のビジネスだ。Appleが4月の四半期決算報告で述べたところによると、同社のウェアラブルビジネスは今やFortune 100企業の規模になっているという。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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