内蔵の視線トラッキング機能は、グラフィックを向上させるとうたわれており、VRゲームでは視線コントロールやアイコンタクトができるようになる可能性がある。コンシューマー向けVRヘッドセットではまだ一般的ではない視線トラッキングだが、Metaの次期VRデバイスや、おそらくAppleの製品など、他の主流ヘッドセットでも今後は採用されるはずだ。
ヘッドセットに内蔵された4つのトラッキング用カメラにより、テレビに接続するカメラバーを使わずに、VR中の動きを追跡することができる。トラッキングは、他のVRヘッドセットと同様の動作になると思われる。このカメラ群によって、VRとカメラに写っているものを融合してヘッドセットのディスプレイに表示することで、パススルーによる一定の複合現実も実現する可能性もある。
PlayStation VR2で最も注目されているのは、ソニーの独占タイトル「Horizon Call of the Mountain」だが、他のゲームも発表されている。「No Man's Sky」は、PlayStation VR2への対応が確定した(PlayStation VRでもプレイできる)。その他、「The Walking Dead: Saints & Sinners - Chapter 2: Retribution」と「バイオハザード ヴィレッジ」の対応も発表されている。
ソニーは既に、山のような情報を流してきたように思えるが、PlayStation VR2について不明な点もまだ多い。遠からず判明するものと期待したい。
PlayStation VR2の価格はまだ発表されておらず、安くはならないことが予想される。初代のPlayStation VRは、2016年に登場したとき、単体で399ドルだった。PlayStation VR2では、視線トラッキング、高解像度になったディスプレイ、豪華なコントローラーなどが採用されることを考えると、PlayStation 5本体と同程度にはなりそうだ。しかし、これも憶測でしかない。
ソニーによると、PlayStation VR2は2023年の前半に発売予定とされている。だが、それが春のことなのか、それより前か後になるのかは分からない。1つだけ確かなのは、2022~2023年にかけてのホリデーシーズンのギフトにはならないということだ。
ソニーはゲームタイトルを1つ発表しているが、その他のラインアップの充実度はどんなものだろうか。独占ゲームの中から選りすぐるかもしれないし、インディーズメーカーの少し前の独占タイトルを狙ってくることもありそうだ。初代PlayStation VRでも、ローンチタイトルとして人気のゲームが用意された。PlayStation VR2も、ハードウェアを売るには注目度の高いゲームが必要だろう。
報道によると、PlayStation VR用の既存タイトルとは後方互換性が確保される見込みが高い。そう考えるのは自然だろう。PlayStation 4用に販売されているPlayStation VR対応のゲームは、今でもPlayStation 5とPlayStation VRの組み合わせで動いているからだ。ローンチタイトルを増やすという点でも有効だ。グラフィックをPlayStation 5向けに最適化して、同じゲームのアップデート版をリリースする可能性もあるだろう。
PlayStation VR2は、USB Type-Cで接続すると発表されており、上の写真を見ても、ケーブルで接続されているのが分かる。したがって、今のところ、この疑問への答えはノーだ。ケーブル接続した状態で、360度動かせる「Beat Saber」をプレイするというのは想像しにくいが、PC用のVRヘッドセットもケーブル接続はされている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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