AIは、Z世代に優しい財政支援モデルも先導している。サブスクリプションプロバイダーとの契約の再交渉を、サービス加入者を一切関与させることなく行ってくれるAI搭載ツールもすでに登場している。加入者は、ツールによって回収された金額の一部を受け取ることができる。
「そうした付加価値サービスは、Z世代から高い評価を得ている」(Gada氏)
Cornerstoneの調査によると、自分は可能な限りの貯金をしていると確信している消費者は、3分の1にすぎないという。AIを活用する貯金アプリやツールは、話をするために待たされることなく、より多くの金額を貯金し、金融に関してより良い決定を下したいと考える消費者の関心を引いている。
ジョージワシントン大学経営大学院とTIAA研究所からの委託を受けて実施された調査によると、Z世代は旧世代と比較して、金融リテラシーのレベルが最も低いという。ほとんどの質問に正しく答えたZ世代の回答者はわずか43%で、平均の55%を下回った。調査に回答した人数は、3035人だ。
ただし、年齢を考慮すると、Z世代は金融に関して、どの世代よりも高度な知識を持っていると考えられる。Cornerstoneの調査によると、Z世代の5人に1人は自動貯金ツールをすでに使用しているという。
Investopediaが米国時間2022年1月27日~2月7日、4000人の成人を対象に実施したオンライン調査では、以下のことが明らかになった。
「多くの投資会社はZ世代に焦点を当て、ロボアドバイザーの技術によって、代替策を提供している。彼らは、ライフスタイルの要件を利用して、貯金のために投資することや貯金を自動化する方法を推奨している」(Gada氏)
Z世代は成人期の初期段階にいる。長期的な投資収益は、彼らが金融リテラシーに興味を持つきっかけにはまだならないかもしれない。しかし、多くのフィンテック企業はZ世代に対して、短期的なライフスタイルの目標(休暇のための貯金など)を検討し、それから、ツールやサービスに関するパーソナライズされたお薦め情報やAIの力を借りて、その目標の達成に取り組むことを奨めている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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