Googleは傘下のFitbitを通じて、Android対応スマートウォッチ向けソフトウェアを開発しているが、独自のスマートウォッチは販売していない。しかし2022年は、この状況が大きく変わる可能性がある。InsiderとユーチューバーのJon Prosser氏によると、Googleは2022年、初の消費者向けスマートウォッチをリリースする見込みだ。
Pixel Watchに関する情報はほとんどないが、Prosser氏が入手したとされるマーケティング資料によると、新型ウォッチのディスプレイは円形となる可能性がある。もっともWear OSを搭載したウォッチのディスプレイは既存モデルも円形なので、これ自体は驚くような情報ではない。また、ドイツのブログWinFutureは過去にPixel Watchが3種類のバージョンで登場する可能性を示唆していた。Insiderによると、心拍数モニター等の基本的な健康管理機能も搭載される見込みだ。
戦略面では、Googleのスマートウォッチには、同社の純正スマートフォンであるPixelの方向性を踏襲してほしいと期待している。Googleは、Pixelでしか使えない、またはPixelに搭載された後で他のAndroid端末に展開される気の利いた機能を提供することで、Pixelの価値を高めてきた。同じことをスマートウォッチでもできるはずだ。そうすることで、Android対応スマートウォッチ体験が目指す姿も示すことができる。
米CNETのScott Stein記者が2021年に書いた記事にある通り、FitbitはGoogleとサムスンが開発する新しいWear OSを搭載した高機能スマートウォッチを計画している。この新型ウォッチには、Fitbitの最上位モデル「Fitbit Sense」よりも高度な機能が搭載され、セルラー対応やGoogleアプリとの連携といった機能も追加されるとみられる。
現在、Fitbitのスマートウォッチは独自OS「Fitbit OS」を搭載していることを考えると、これは大きな前進だ。筆者はFitbitの充実した健康機能、詳細な睡眠トラッキング、長いバッテリー持続時間を高く評価しているが、OSに関してはもう少し工夫が必要だと感じていた。Fitbit OSは、Appleやサムスンのスマートウォッチが採用しているOSと比べると動きが鈍く、対応アプリの数も少ない。しかし、Wear OSの登場によって状況は大きく変わる可能性がある。
といっても、FitbitがFitbit OSを完全に放棄することはないだろう。ニュースサイト9to5Googleによると、Fitbitが開発中とされる「Fitbit Versa」とFitbit Senseウォッチの次世代モデルはおそらくWear OSベースではない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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