E・マスク氏、ウクライナで衛星ネットサービス「Starlink」を開始と表明

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 矢倉美登里 高森郁哉 (ガリレオ)2022年02月28日 10時13分

 ロシア軍によるウクライナ侵攻でインターネット接続の遮断が生じる中、SpaceXの最高経営責任者(CEO)を務めるElon Musk氏は米国時間2月26日、同社の衛星インターネットサービス「Starlink」をウクライナで利用できるようにしたと述べ、さらに追加の通信用機器を同国に輸送中であることを明らかにした。

Elon Musk氏
提供:Anadolu Agency/Contributor/Getty Images

 Musk氏の行動は、ウクライナの閣僚がStarlink用の機器を同国に追加提供してほしいと要請したことに応じたものだ。

 ウクライナのMykhailo Fedorov副首相兼デジタル転換相は、Musk氏に宛てて次のようにツイートした。「あなたが火星を植民地化しようとする間に、ロシアはウクライナを占領しようとしている! あなたのロケットが宇宙から帰還して着陸に成功している間に、ロシアのロケットがウクライナの市民を攻撃している! われわれはあなたに、Starlinkのステーション(通信機材)をウクライナに提供し、正気のロシア人に立ち上がるよう呼びかけることを要請する」

 衛星を利用するStarlinkは、ケーブル接続や光ファイバー接続を使う既存のシステムの代替となるサービスで、インターネットにほとんど、またはまったく接続できない遠隔地や、軍事行動や自然災害によって通信サービスが分断されているような地域で使用されることを想定している。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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