iPhone 14 Maxの投入は、いくつもの点で理にかなっている。第一に、消費者は大きなiPhoneを好む傾向がある。Consumer Intelligence Research Partnersの調査では、2021年第3四半期に最も売れたモデルは6.7インチの「iPhone 12 Pro Max」だった。「サイズの小さい旧世代モデル」が嫌われた結果だと同社は分析する。Nikkei Asian Reviewによれば、iPhone 12 miniの売れ行きは芳しくなかった。
その理由は単純で、おそらくは自明だ。私たちは今や、ほぼすべてのことにスマートフォンを使う。2019年のeMarketerの調査では、現代の米国人はテレビを見る時間よりもスマホを見る時間の方が長い。コロナ危機によってインターネット、ひいてはスマートフォンへの依存度はさらに高まった。JAMA Pediatricsに掲載された研究によれば、パンデミックを機に、米国の青少年が画面を見ている時間は2倍以上に伸びた。
スマートフォンを見ている時間が長くなれば、大画面が欲しくなるのは当然だ。カメラの性能よりも画面の大きさを重視する人には、iPhone 14 Maxはますます魅力的な選択肢となるだろう。私自身も今は自分用のノートPCがないので(私的な用事にはデスクトップPCを使い、仕事には会社支給のノートPCを使っている)、なおさら大画面に惹かれる。
私はニュースの閲覧、メールの確認、各種の支払いといった日々のタスクをスマートフォンで処理している。こうした作業は画面が大きい方がやりやすい。しかしiPhoneユーザーである私が大画面のスマートフォンを手に入れるためには、たとえ標準サイズのiPhoneのデュアルレンズカメラで満足していたとしても、1100ドル(日本では13万4800円)もするiPhone 13 Pro Maxを買わなければならない。
大型のスマートフォンは取り回しが悪いという欠点があるが、2021年は2つの理由から、この問題が気にならなくなった。1つは、毎日の通勤がなくなったことだ。その結果、6.7インチのスマートフォンの問題だった、すぐに時間を確認できない、電車の手すりに捕まったまま片手で操作できない、上着のポケットに入らないといった問題がとるにたらないものとなった。
2つ目の理由は、外出時や、たまに出勤する時は「Apple Watch」を使うようになったことだ。iPhoneは、資料をじっくり読んだり、仕事関係の問い合わせに対応したりするまでは、ポケットか鞄の中で眠っている。
Androidユーザーの場合、大型スマートフォンの選択肢は多い。iPhone 13 Pro Maxより安いものも少なくない。例えば「Google Pixel 6 Pro」(900ドル、日本では11万6600円)は6.7インチと大きいが、iPhone 13 Pro Maxより安い。
2022年のiPhoneがどこに向かうのかを知っているのはAppleだけだ。しかし私はこうしたうわさが本当で、大画面派を満足させる選択肢が次々と登場することを願っている。少なくとも、うわさの絶えない折りたたみ式のiPhoneが登場するまでは。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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