AT&TとVerizon Communicationsが、新たに獲得した中帯域幅を用いて5G信号を送信する基地局が、航空機の信号と干渉するのを防ぐため、自主的にさらなる予防策を講じることで合意した。両社は米国時間11月24日午後に米連邦通信委員会(FCC)に送付した書簡の中で、この計画を明らかにした。今回の動きは、無線通信業界と航空業界の間で生じているあつれきを和らげることを目的としたものだ。
FCCの委員長代行を務めるJessica Rosenworcel氏宛ての書簡の中で、両社は「Cバンド」と呼ばれる無線周波数帯で5G信号を送信する際に、基地局からの送信出力レベルを全米で引き下げる計画だと明かした。さらに、地方の空港や公共のヘリポートに近い場所では、この帯域幅の利用にあたってさらに厳しい出力制限を課す予定だと、米CNETが確認したこの書簡には書かれている。
AT&TとVerizon Communicationsは11月に入り、中帯域幅での5Gサービスの展開を2022年1月5日まで一時的に停止することで合意していた。これは、航空機の操縦席にある重要な安全装置と5G信号を送信する地上の基地局との間で干渉が発生する可能性があるとする米連邦航空局(FAA)の警告を受けた措置だった。FAAは、Cバンドの無線周波数帯で5G信号を送信する地上の基地局が、悪天候下で航空機の着陸を支援する自動操縦システムなどに干渉する可能性があると主張している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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