Surface Duo 2には、外側のカメラが付いた。しかもレンズは、f/1.7の12メガピクセル望遠レンズ、f/2.4の12メガピクセル広角レンズ、そして16メガピクセルの超広角レンズというトリプルレンズで、いずれも光学式手ぶれ補正機能を備える。ナイトモード、ポートレートモード、HDRに対応し、最大60フレーム/秒の4K動画を撮影できるほか、スローモーション撮影もできる。前モデルのSurface Duoが内側の1カメラのみだっただけに、豪華フルセットという印象だ。また、距離の測定を支援するToF(Time-of-Flight)センサーも採用されている。
今回のカメラ機能は、かなり有望そうだ。特に、前モデルに外側カメラがなかった分、期待は大きい。MicrosoftがSurface Duo 2用に開発したカメラアプリを使うと、一方の画面をビューファインダーとして使い、もう一方の画面に以前撮影した写真を写して比較するという使い方もできる。これは、少しでもいい写真を撮ろうとするとき、かなり役に立ちそうだ。
Surface Duo 2の画面は、撮影後にスマートフォン上で写真を編集することが多いユーザーにも便利だろう。2つの画面を、一方は編集操作に、もう一方は画像自体の表示に使えるからだ。タップ操作する自分の手で画像の一部が隠れてしまうという不便も解消される。
Surface Duo 2の内側カメラは、旧モデルからそれほど変わっていないようで、11メガピクセルから12メガピクセルになった。筆者としては、Zoom通話のとき、どのくらい良好かが気になっている。
2020年のLTE対応モデルと違って、Surface Duo 2では5Gが採用された。ミリ波およびSub-6の周波数帯と、Wi-Fi 6にも対応する。2020年のSurface Duoは、5Gに対応していないことが、プレミアムクラスであるはずのスマートフォンとしては大きいマイナスだった。また、NFCも搭載されたので(これも2020年モデルにはなかった)、日常的なタップ接続が便利になるはずだ。
前モデルのSurface Duoは、ソフトウェア面でも納得できなかったし、マルチタスクも使いやすいとは感じられなかった。Surface Duoの着想は評価するものの、果たしてMicrosoftは、今回こそソフトウェアを洗練して最適化してくれるのだろうか。ハードウェア自体は根本から刷新され、他社のプレミアムデバイスとも十分に張り合えるようになったと思える。次のポイントは、完成度を極めて、2画面スマートフォンが必要なそもそもの理由を示すことだろう。
Surface Duo 2には、ポテンシャルがある。特に、ゲーマーや写真愛好家、モバイルデバイスで動画を見たり読書したりするのが好きな人にとっての可能性は大きい。だが、Microsoftがそうした体験を、前モデルにあった妥協点をなくしたうえで実現できるかどうか、答えが出るのはまだこれからだ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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