Surface Duo 2では、Galaxy Z Fold3のプロセッサーと同じ、Qualcommの「Snapdragon 888」が採用された。前モデルで搭載されていた「Snapdragon 855」チップからステップアップしたことになり、もたつき感のあった前モデルより滑らかに感じられるようになるはずだ。OSは前回と同じくAndroidで、そこにMicrosoft製のカスタムアプリが載る。また、ディスプレイと「Surfaceペン」スタイラスに最適化するように、OSのインターフェースにもある程度の変更が加えられている。ストレージは128GBから512GBまでのオプションがあり、RAMは8GBになった。
短期間ながら実機を使ってみた限り、Surface Duo 2のパフォーマンスはおおむね軽快だった。向きを変えたり、テントモードと、下の写真のようなノートブック的な使い方と、片手モードとを切り換えたりしても、ソフトウェアはほぼ操作に遅れずついてくる。本体の配置を変えたとき、ソフトウェアが調整されるまでに若干の間がある場合も何回かあった。だが、試用した時間は十分ではないので、パフォーマンスの常態がどの程度かまで判断を下すことはできない。
Surface Duo 2は、開発メーカーがゲームタイトルの最適化を続けてくれる限り、携帯ゲーム機としてもなかなか魅力的と言えそうだ。最初に対応したゲームのひとつとしてGameloftのレーシングゲーム「Asphalt 9」があり、筆者が試した短い間の動きは滑らかでスピーディーだった。
Surface Duo 2を開いて横向きに持ち、上部の画面をゲーム専用にすることができる。「ニンテンドー3DS」のような格好だ。下の画面はタッチスクリーンのコントローラーになり、ゲーム中のマップなど便利な情報が表示される。モバイルゲームを頻繁にプレイするユーザーには、確かに魅力的な選択肢になりそうだが、Surface Duo 2は相変わらずニッチなデバイスのままなのかという疑問も残る。Microsoftが22日のイベントで発表した中では、この遊び方に最適化されたAndroidネイティブのゲームは「Asphalt 9」だけだ。だが、Microsoftのゲームサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass Ultimate」に入っている50以上のゲームも、同じような遊び方に対応している。
Microsoftの「Surfaceスリム ペン 2」は、相変わらず太めだが、興味深い。新たに触覚フィードバック機能が加わって、手書きの際の触知性が強化されたとうたわれており、「ゼロ フォース手描き入力」機能でペン先をディスプレイ面に押し付けなくても書くことができる。Surfaceスリム ペン 2は、Surface Duo 2に「Surface Duo 2 Pen Cover」を付けると、磁石でくっついて充電される。
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