Appleは米国時間7月14日にリリースした「macOS Monterey」のベータ第3版で、「Safari」ブラウザーにおけるタブのデザインに加えていた変更の一部を撤回した。ベータ第3版では、アドレスボックスとタブの列がデフォルトで分離しており、既存の「macOS Big Sur」のバージョンと同じデザインに戻っている。
この変更は、ユーザーインターフェースの刷新がいかに困難であるかを物語っている。刷新されたバージョンをシンプルだと感じる人もいれば、便利な機能が削除されたと感じる人もいる。
ベータテストの目的の1つはフィードバックの収集であり、Appleは、これまでとはまったく異なるSafariタブに対するアプローチを6月の開発者会議WWDCで発表してから、5週間で寄せられた苦情に耳を傾けたようだ。新しいアプローチは、アドレスバーをアクティブなウェブサイトのタブに含め、ナビゲーション、ウェブサイトのプライバシー情報、拡張機能用の他のボタンは左側に寄せるというものだった。Appleのソフトウェアを統括するCraig Federighi氏は、よりクリーンな新しいアプローチだと述べていた。
Federighi氏は6月の基調講演でこの新しいデザインの計画を発表した際、「私たちは自然にかつ整然とした状態でブラウザーを使うべきだと考え、ウェブ体験を再構築しました。必要不可欠な要素をツールバーに集約しました。タブはよりコンパクトでモダンで軽量です」と語っていた。
Appleは、ウェブサイトの共有や再読み込みなどのオプションを1つにまとめたメニューも撤回した。
刷新されたSafariタブを好むユーザーのために、Appleはこれをオプションとして提供する予定だ。
PC作業の大半がブラウザー上で実行されるため、タブはブラウザーにおける必須要素となっている。しかし、通常はブラウザーウィンドウの上にずらりと1列に並んで表示されるタブは、管理が難しい場合がある。
そのため、macOS MontereyのSafariではタブをグループ化する機能も導入している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する